松坂屋の屋上遊園がリニューアル 昔ながらのレトロ遊具にオブジェのようなアート遊具も 「笑顔がたくさん生まれる場所に」
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去年3月にスタートした松坂屋名古屋店の改装工事。
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投資総額は約63億円。全館の3分の1に及ぶ過去最大規模のリニューアルです。
去年11月には本館の3階・4階と北館の地下1階。12月には本館の5階と8階がオープンしました。
こうした中で、きょう報道陣にお披露目されたのは新たに3月2日にオープンする本館の屋上遊園です。
昭和世代のファミリーを楽しませた屋上遊園
今から、ちょうど100年前の1925年。現在の場所に「松坂屋」は開店。
当時の建物の屋上には展望台と子ども遊園地のほかに、動物園や水族館も設置されていたということです。
その後、増築に伴い遊園地も拡張。1950年の映像には飛行機や車をモチーフにした遊具で楽しそうに遊ぶ子ども達の様子が映っています。
松坂屋の屋上は昭和世代のファミリーを大いに楽しませました。
しかし形あるもの全て、いずれは古くなります。
去年5月に休園した屋上遊園は、その後10か月かけてリニューアルされることに。
100系の新幹線をモチーフにした遊具やメリーゴーランド、年季の入ったバスの乗り物。これらの遊具は、どうなったのでしょうか?
レトロな遊具はピカピカになって
きのう上空から撮影した映像に映っていたのは空からも鮮やかに見える屋上遊園。リニューアルされ、とてもカラフルになった印象です。
コインを入れて起動させる、長年子どもたちに愛されてきた遊具たちは…。
(松坂屋 名古屋店 福田俊介マネージャー)
「コインを入れて乗っていただく昔ながらの遊具は、お化粧直しをして戻ってきております」
新幹線の乗り物は丁寧に塗り直されて、まるで新品、ピカピカです!
(松坂屋 名古屋店 福田俊介マネージャー)
「子どもはもちろん一緒にお越しいただいた親御さんも、お乗りいただける」
座席部分に亀裂が入っていたバスの乗り物も修理されキレイになりました。
こうしたレトロ遊具はリニューアル前は約70を数えましたが、今回全てが戻ってきたわけではないとのこと。約50の遊具を厳選したそうです。
オブジェのような新しい遊具も登場!
そして、今回のリニューアルで特徴の一つとなっているのが立ち幅跳びや50メートル走、反復横跳びなどの体力測定ができるようにしたレイアウト。そして!
(松坂屋 名古屋店 福田俊介マネージャー)
「プロダクトデザイナーの方がデザインしたアート遊具です」
子どもたちが自ら遊びを考えながら利用できるようにと、オブジェのような遊具も新たに設置されました。
この屋上遊園で30年以上働いてきた所長の田中国彦さんは。
(田中国彦さん)
「いっぱい来る。間違いないと思う。乗り物に乗るのもあるが、弁当などを持って春になったから来るんじゃないかな」
屋上遊園を笑顔がたくさん生まれる場所に
松坂屋によりますと全国の百貨店で「屋上遊園地」を常設しているのは松坂屋名古屋店を含めて4店のみ。東海地方では唯一です。
(松坂屋 名古屋店 福田俊介マネージャー)
「地域に愛されている場所だと思っていますし、ずっと残っていくといいと思う。一言でいうと笑顔がたくさん生まれる場所ができるといいなと思います」
生活と文化を結ぶ松坂屋。ショッピングだけに留まらない新たな価値の創造です!