“一気に高齢者まで拡大”医療現場には不安も 過去最多感染の愛知、警戒レベル引き上げ

19日、愛知県では219人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。愛知県では初めて200人を超え、過去最多となっています。
名古屋駅近くをゆく人に受け止めを聞いてみると――
「えー、だんだん自分の所に近づいてきているなっていう感じ」
「200人になっちゃったんだって、本当まー怖い」(街の人)
愛知県の大村知事も、この状況に対し危機感をあらわにしました。
「大変厳しい数値。大変厳しい状況です」(愛知県 大村知事)
感染者の内訳は、名古屋市で過去最多となる116人となったほか、豊田市で10人、岡崎市で12人、豊橋市で5人などとなりました。
さらに大村知事は、感染防止を呼び掛けるため県の“警戒レベル”を引き上げると発表。
「本日11月19日をもちまして、オレンジゾーン“厳重警戒”ということで、ランクステージを1つあげるという警戒領域にさせて頂きます」(愛知県 大村知事)
これまでの「警戒領域」から「厳重警戒」へと、4段階のうち上から2番目の警戒レベルにあげ、県民に注意を呼びかけました。
時短営業や県をまたぐ往来自粛は求めないとしていますが、「飲酒を伴う懇親会」「大人数や長時間におよぶ飲食」「マスクなしでの会話」など感染リスクが高まる“5つの場面”に注意して欲しいとしています。
重症患者を19日までの3日間で約20人受け入れるなど、愛知県でコロナ治療の最前線となっている藤田医科大学病院(愛知・豊明市)。
感染が急拡大する現状に不安を感じていました。
「日々の発表を見ていると、増えるスピードが速いなと。若い人に広がり、そこから高齢者にというのが第2波のとき感じたが、その期間が一気に第3波は高齢者まで広がってきたなというのがすごく心配しています」(藤田医科大学病院 岩田充永 副院長)
日々、コロナ感染者の治療と向き合う中で今、一番の懸念は――
「ここから1週間先、2週間先に重症が増えてくるのは懸念しています。行政としてステージを段階的に上げていくのは大切な考え方。医療の現場は突然くるのではないかと」(藤田医科大学病院 岩田副院長)