すぐに復活 駆除は極めて困難 “地球最悪”の侵略植物 田植えはしたけれど…「黄色い花」と「白い花」の群生に注意を!

あっという間に、川や田んぼを埋め尽くす黄色い花の外来植物。去年にも駆除の様子を取材しましたが、現場を再び取材すると心配していた事態が起きていました。

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三重県桑名市。一面の田んぼは田植えの時期を迎え、水を湛えています。去年の夏、この田んぼは全く違う状態でした。

田んぼの中一面に広がる、鮮やかな「黄色い花」。植えたわけではなく、あっという間に広がったのです。

急速に広がった黄色い花「見たことない草が入ってきた」

この植物の正体は、南アメリカ原産の特定外来生物「オオバナミズキンバイ」。茎や根のほんの小さな破片からでも猛スピードで再生・増殖し、最悪最凶の侵略植物として知られています。

(コメ農家 毛利圭吾さん 2025年7月)
「『どうするんやこれ』みたいな感じで、一応皆さん知っているので『なんやあれ、見たことない草が入ってきとんぞ』みたいな」

(コメ農家 毛利道郎さん 2025年7月)
「減収になります、お米が悪いし。(金銭的には)マイナスですね、プラスには絶対ならない」

田んぼにまで…「侵入ステージが進行している」

この地域の水田で初めて見つかったのは、約4年前。当初は単なる雑草と思っていましたが、あっという間にそれぞれの田んぼにも入り込み埋め尽くしたのです。

(豊橋市自然史博物館 稗田真也学芸員 2025年7月)
「これまで水路とか池や湖に侵入しているのは見られていた。水田 田んぼに侵入して生い茂る事例は多くない。侵入のステージが進行しているのでは」

田植えのため徹底的に駆除 粉々にして土の奥深くへ

コメ作りに大きな損害を与える、オオバナミズキンバイの拡大。毛利さんは、冬の間に田んぼ内を徹底的に駆除。4月に無事、田植えに漕ぎつけたのです。

(毛利さん)
「除草剤を振って、できるだけ細かく田起こしをするよう心がけた。全部すき込まれて草が土の中に入ったというか、土の中に入ると(酸素が供給されず)草が死ぬと聞いていたので」

手作業で膨大な量を根こそぎ駆除するのは難しく、重機なども活用しながら再生しないよう粉々にして土の奥深くに埋め、稲に影響を及ぼさない除草剤を使うなど、あの手この手で対策を取っています。

去年徹底的に駆除した用水路に…再び若葉が

(2025年9月)
「まとまっていて、すごく重たいです」
「足取られますね」

この水田地帯では用水路にも大規模に繁殖し、去年秋には田んぼの持ち主たちが初めて徹底的に駆除作業を行いました。

改めてその場所を訪れると、完全に駆除したはずが…オオバナミズキンバイと見られる若葉が水面に不気味に浮いています。

(毛利圭吾さん)
「去年掃除した水路だと思うが、多分取り切れなかったオオバナが出てきているという感じ」

水路は田んぼと違って除草剤が使えず、地道に手で取り除くしかありません。破片でも見逃してしまうと、再び大繁殖に繋がる恐れが。

「水路」を通じて他の田んぼに広がる恐れが

(毛利圭吾さん)
「水を入れる水路と出す水路がこの1本しかないので、それが問題で一番大きいかなと思う」

今は大半の田んぼで取水と排水を分離していますが、ここでは一本で兼ねているため、一つの田んぼに侵入されるとそこから排水された水を通じて他に広がる恐れがあるのです。

そこで毛利さんは、この冬に田んぼの補強を行い、水路との間にコンクリートの壁を作りました。

(毛利圭吾さん)
「あぜを高くすることによって、オオバナミズキンバイがあっても、ここの高さだと上がってこれないと思うので」

「見えないだけで、水路の底にはいるのでは…」

オオバナミズキンバイ対策だけが目的ではありませんでしたが、結果的にこの「壁」が外来種の侵入を阻む盾に。しかし、それでも安心はできないといいます。

(毛利圭吾さん)
「なくなったということはない…見えないだけで。水路の下の地面に這いつくばっている感じでいるのでは。今は水で見えないですけど」

田んぼの中はできる限りの対策を取りましたが、毛利さんは収穫の秋を見据え警戒を強めています。しかし、それでも安心はできません。

(毛利圭吾さん)
「田植えできて良かったです。この先、草が出てくるかは分からないですけど。収量を取って品質の良いコメを作りたい」

乾燥した土地でも大繁殖… 恐るべき“白い花”も

そして、オオバナミズキンバイと並んで恐れられている特定外来生物が「ナガエツルノゲイトウ」。

白い花が特徴で、同じように根や葉の一部からでも再生できる上、こちらは水辺でない乾燥した土地でも繁殖するのが特徴です。

愛知県では5年前から東浦町の須賀川や、須賀川から取水する農地で確認されていました。去年になって川での繁殖が急拡大し、今年1月~3月にかけて県が大規模な駆除を行いました。

(愛知県自然環境課 飯田泰地主任)
「両岸から本来は水面があるところにまでナガエツルノゲイトウがわさっと広がって、かなり川幅が細く見えるような状況」

“黄色い花”と“白い花”の群生に注意を

しかし、5月11日に改めて現地で確認したところ、再び水際に復活していました。

愛知県と三重県では、オオバナミズキンバイ・ナガエツルノゲイトウの両方が確認されていて、まだ見つかっていない岐阜県にも、いつ侵入してもおかしくない状況です。

(飯田主任)
「(発見時)不用意に刈り払いをしてしまうと、それも断片を作ってしまい、知らない間に広げてしまうことになりかねない。怪しい植物を見つけたら、まずは地元の市町村であったり愛知県の方にご連絡をいただければと思う」

あたりを埋め尽くし農業や暮らしにも被害を与える恐るべき外来植物。小さな黄色い花や白い花の群生には、くれぐれもご注意を。

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