
地元ゆかりの徳川家康もびっくり 愛知県岡崎市「ギラギラ光る自転車」の伝統

岡崎市民の認知率100%「デコチャリ」 子どもたちがお小遣いで改造

クラクションは本物のデコトラにそっくり
2023年の大河ドラマ「どうする家康」フィーバーに沸く岡崎市。そんな歴史が息づく岡崎市には「ギラギラ光る自転車」の伝統があります。岡崎市民の認知率は100%、街の子どもたちも「100回は見たことがある!」と口を揃えます。 倹約家でも知られる徳川家康のイメージからは遠く離れた「ギラギラ自転車」。その自転車が集まっているというトラック用のパーツ専門店「ジェット」に行ってみると、確かに子どもたちがギラッギラな自転車に乗って集まってきました。 ギラギラ光る自転車とはデコトラをまねて改造した「デコチャリ」。岡崎の中学生たちが貯めたお小遣いを元に思い思いに改造した力作です。 暗くなってからスイッチをONすれば、本物のデコトラ同様の本格的なギラギラに!ファーンと鳴るクラクションも本物のデコトラそっくりです。
デコチャリは50年以上前からの伝統

岡崎は交通の要所 走るデコトラに憧れる子どもが急増
令和の時代に昭和の香りを感じる「デコチャリ」ですが、実は50年以上前から受け継がれている岡崎の立派な伝統。実際に街で話を聞いてみると、岡崎で育った大人たちも子どもの頃に自転車を「デコチャリ」へ改造してきたとの話を聞くことができました。 岡崎は国道1号線や東名高速など日本の東西を結ぶ最重要幹線が集まる日本の物流の要所。幹線を力強く走って行くトラックを毎日のように目にすることでデコトラに憧れる子どもたちも増え、いつしか「デコチャリ」の伝統が生まれたのだそうです。
デコチャリ野郎の憧れ「義侠さん」 内装が超豪華

デコトラの持ち主・加藤大翔さん
そんな令和のデコチャリ野郎たちの憧れとなっているのが「義侠さん」。高校三年生の加藤大翔さんが手がけたデコチャリです。加藤さんのご自宅にお伺いすると、立派なデコチャリが3台も! デコトラが大好きな加藤さんがこだわって作ったデコチャリ、扉が開くのはもちろん内装まできちんと内張りが施された本格仕様です。 岡崎には昭和の香りが漂うデコチャリの伝統、令和の時代にもあたりまえに受け継がれていました。