海女さんの海で異変「名産のアワビが激減」 海藻食べ尽くす…ウニの一種“ガンガゼ”一因か 三重・志摩市

中京テレビ
07.22(木)19:00

海女さんの海、三重県志摩市でいま、アワビが激減しています。その背景には、ウニの一種であるガンガゼが。繁殖力が高く、海藻を食べ尽くしてしまうという生き物が、志摩の海女漁に暗い影をおとしています。

 

この時期旬を迎えている志摩名産のアワビ。しかし今、アワビにある異変が。

「身が縮んでいるものが多い。以前は(1キロ)8000円くらいだったが、今は1万3000円。なるべく安いものを探しているけど、仕入れがなかなか難しい」(さとなか寿し 里中英勝さん)

アワビの身が小さくなり、さらには水揚げ量が減り値段が高くなっているというのです。

 

志摩の海で何が起きているのか。アワビといえば海女さん。ということで地元の海女さんに付いて海に行ってみることに。

何かを見つけて一斉に潜る海女さんたち。アワビを見つけたのでしょうか?

海女さんが持ってきたのは、長いトゲを持った生き物。これは一体…!?

Q.それは何なんですか
「ガンガゼっていうんだけど、針に毒が入っている。繁殖力が強いから、他の生き物がすめなくなってしまう」(海女さん)

海女さんが持ってきたのはウニの一種であるガンガゼ。このガンガゼがアワビの異変の一因。

ガンガゼは繁殖力が高く、さらにアワビのエサである海藻を食べ尽くしてしまうといいます。

この日は地元の海女さんと志摩市が協力してガンガゼを駆除していたのです。

ガンガゼを人の手でつぶしていくという大変な作業。

慣れない作業で体力の消耗が激しいということで、1時間で終了。

記者:ガンガゼはどんどん増えている?
「増えてる。増えてる」(海女さん)
記者:海藻は、昔はどんな感じだった?
「昔はいろいろな海藻が生えていたけど、今は全然ないでしょ。4~5年前から「(海藻が)なくなるね」って言っていたら、みるみるうちに(なくなった)」(海女さん)

いまは、全く海藻が無くなってしまいましたが、以前は様々な種類の海藻が生い茂っていたといいます。

専門家によると、海水温の上昇によりガンガゼなどの海藻を食べる生物が異常に多くなったことや、海水温が高くなりアワビに適さない環境になりつつあることなどが、アワビ激減の原因だといいます。

志摩市のアワビの水揚げ量は、ここ10年ほど横ばい状態でしたが、去年から大幅に減少。

今年は去年並みか、さらに減少する可能性も。

 

港に戻ってきた海女さん達。おいしければ新たな名物になるかもということで、採ってきたガンガゼを焼いて食べてみることに。

そのお味は…。

「魚っぽい味がする」
「生臭いわけじゃないんだけど」(海女さん)

いまひとつだったみたいです。

 

長い歴史を持つ海女漁ですが、アワビの減少によって、変化が出ているといいます。

「昔は主にアワビを採って、残りをサザエで補充するくらいだった。今は逆。やっぱりアワビは値段がいいから、それなりに漁をすると(収入になる)。でもサザエは安いから、たくさん採らないといけない。楽しみがない」(海女さん)

そしてさらに深刻な問題も…。

「後継者を育てていけない。今は(若い人を)誘えるほど漁ができなくなってきた。収入がないから本当に困る」(海女さん)

アワビの激減は、志摩の海女漁に暗い影をおとしています。
 

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