“大型助っ人”がトマト農家に登場! 人手不足や高齢化など、農家が抱える問題に期待 愛知

愛知県東郷町のトマト農場で、ロボットの実証実験が行われました。農業が抱える高齢化や人手不足をロボットでおぎなおうと、県が“サービスロボットの実用化”を後押しするために行われたもので、ロボットの能力の高さに、農場のスタッフからは驚きの声が。
愛知県東郷町にあるトマト農場「トマロッソ東郷ファーム」。
水耕栽培で育てているのは、環境にやさしい“こだわりのトマト”。
「味に甘みとうまみを加えられるよう、栽培している品種もこだわって、1品種のみ栽培しております」(トマロッソ東郷ファーム 農場長 浅岡竜馬さん)
そんなこだわりトマトを栽培しているスタッフのみなさんには、ある悩みが…。
それは、収穫したトマトを運ぶ作業。かご1つの重さは13キロもあり、かなりの重労働なんです。
その後の選別作業は、ひとつひとつ手で行い、作業が追いつかない日もあるそうです。
女性従業員が多いこの農場では、大きな課題。
「女性の負担がかかっているところを、何かで改善できるようになってくれれば」(トマロッソ東郷ファーム 農場長 浅岡竜馬さん)
そんなみなさんの切実な願いをかなえようと、登場したのが“自動運搬ロボット”。
センサーが人の足を認識して、ついてくるしくみで、スタッフとの距離を一定に保ちながら後ろをついてくるんです。
Uターンも、お手のもの。段差もスムーズに進みます。
荷台には120キロまでのせることができ、重たいかごを運ぶ作業も安全にこなせます。
また、自動運転も備わっていて、収穫量が多い時期での活躍が期待できそうです。
その他にも、トマトの傷をAIで判別するアームロボットも登場。
ちょっと動きがゆっくりのため、作業を見たスタッフからはこんな指摘が…。
「これ、もうちょっとスピードはあがるんですかね」(スタッフ)
ちょっとさみしい意見も出ましたが、あくまで人の作業をサポートする新しい労働力として、今後は、作業スピードと正確さの向上を目指します。
実は、これらはロボットの実証実験で、愛知県が“サービスロボットの実用化”を後押しするために行われた取り組みです。
農業が抱える高齢化や人手不足をおぎなうため、今後も実験を重ね、現場での導入を目指していくということです。