ふるさと納税返礼品が“猫まみれ” 岐阜・飛騨市の課題解決へ“保護猫”が活躍 行き場失った猫に再び居場所を

高齢化や人口減少などの課題を抱える岐阜県飛騨市。“猫の手”を借りることで、課題を解決する作戦に出ました。作戦で活躍するのは、行き場所を失って保護された“保護猫”。市の課題を猫たちに解決してもらうことで、保護猫の居場所や殺処分される猫を救う取り組みが始まりました。
猫のイラストのTシャツ。
かわいい猫たちが描かれた中華そば。
さらには、肉球のついたお菓子。
実はこれ、25日から始まった、岐阜県飛騨市のふるさと納税の返礼品なんです。
地元のヒノキを使うなど、こだわりが詰まっているのですが、なぜか“猫づくし”。
そのワケは、猫がパッケージに描かれていると寄付額が大幅にアップ。
さらに、その寄付を利用することで、街の課題の解決につながるというのです。
活躍するのは、さまざまな事情で行き場を失ったあと、保護された“保護猫たち”。
行政に引き取られる猫は、年に約4万5000匹。そのうち、約2万匹は殺処分されているといいます。(環境省自然環境局 令和2年度)
「魅力的な町にするには、猫のコンテンツは最高だと思うので、広げていきたいと思う」(ネコリパブリック 河瀬麻花さん)
この取り組みを行う飛騨市では、高齢化・人口減少など、さまざまな課題を抱えています。
このふるさと納税で寄付されたお金を使い、空き家を保護猫たちと過ごせる旅館に改装してみたり、高齢者に猫を貸し出し、飼育してもらうことで認知症の予防に役立ててもらったりと、町おこしや福祉など、市が抱える課題を猫に解決してもらうことで、殺処分される数も減らしていきたいとしています。
ネコリパブリック・河瀬さんは「行政と民間がタッグを組んで、人と猫が幸せに共生できる社会をつくりたい」と話していました。