夢も乗せて“小学生だけの空の旅” 旅の途中では家族との思い出の場所も コロナ禍の子どもたちと航空業界を応援 愛知・常滑市

愛知県常滑市の中部国際空港で12日、コロナ禍の子どもたちと航空事業者を応援しようと“スペシャルフライト”がありました。同市が企画したイベント。子どもたちの夢ものせ、いざフライトへ。旅の途中では、大好きな家族との思い出の場所も…。
12日、中部国際空港(愛知・常滑市)には、たくさんの家族連れの姿が。
家族に手を振り、子どもたちが向かったのは“スペシャルフライト”です。
コロナ禍の子どもたちと航空事業者を応援するために行われたもので、常滑市に暮らす子どもたちに飛行機に乗ってもらい、空の仕事に関心を持ってもらおうと企画されました。
また、飛行機を飛ばすことで、需要が落ち込む航空業界への支援につなげようと、常滑市が企画したのです。
市が無料招待したのは、市内に暮らす小学生800人。
このフライトを心待ちにしていたのは、飛行機に乗るのは人生初で「ちょっと緊張しています」という、小学6年生の翼輝(つばき)くん。
実は、つばきくんには、楽しみなことがありました。
「日間賀島が見えたらいいなって思います。おばあちゃんとか、おじいちゃんが日間賀島に住んでいるので」(つばきくん)
以前は毎年のように家族で日間賀島に行っていましたが、コロナの影響で、なかなか会えていません。
思い出が詰まった日間賀島を、空の上から見ることはできるのでしょうか。
「みんな、準備はいいかい。空の旅に出発進行!」
空港を飛び立った飛行機が目指すのは、富士山。さらに、長野や浜松を巡ります。
フライト中には機内サービスも。飛行機内での仕事を肌で感じます。
そして、お目当ての富士山。雲が多い日でしたが、雪を被った山肌を見ることができました。
富士山を見た感想は-。
女の子「めっちゃきれいだった」
男の子「富士山見たことないから、すごかった!」
思い思いの時間を過ごし、90分間のフライトも、あとわずか…。
そして、つばきくんの祖父母が暮らす日間賀島の上空に。
取材班が座った席からは近くの島しか確認できませんでしたが、つばきくんは見ることができたのでしょうか。
お母さん「どうだった?」
つばきくん「富士山とか日間賀島とか見えたから」
お母さん「日間賀見えた?よかったね」
つばきくん「また飛行機に乗ってみたいなと思いました」
コロナ禍で旅行の制限が続いた中、子どもたちに1つ思い出が増えたようです。