納豆の10倍臭い!? “世界一くさい”缶詰の登場にイベント参加者もん絶 三重・鳥羽市

11月1日、三重県鳥羽市で開かれたイベントに“世界一くさい”といわれるスウェーデンの缶詰が登場。ニオイのプロの鑑定の結果、数値上では納豆の10倍臭いということがわかりました。
鳥羽市の「海の博物館」で行われた「あなたの知らない水産缶詰の世界」というイベント。
参加者たち集まってカメラを向けているのは、赤と黄色の缶詰です。一見普通の缶詰にみえますが、中身がとっても臭いそうです。
缶詰は、北欧・スウェーデンの「シュールストレミング」というニシンの塩漬け。
加熱・殺菌せずに出荷されるため、缶の中で発酵が進み、開けるころにはすごいニオイに…。
“世界一臭い”ともいわれていて、輸入する際は“危険物”として扱われています。
いよいよ開封の瞬間…!開けた直後から、集まった人たちから「くさいっ!」という声が次々と上がります。
「とんでもないものが腐ったみたいな」
「食べ物のニオイというよりガス」(参加者)
最初は缶詰から離れていた参加者も、徐々に距離を縮め、ニオイを嗅いだり、写真を撮ったりしていました。
新型コロナの影響で試食はありませんでしたが、日本では5000円ほどで買え、食べたことがある人によると、アンチョビに似た味だということです。
この「シュールストレミング」のニオイ。どれぐらい臭い缶詰なのか、「臭気判定士」という国家資格を持つ“ニオイのプロ”に嗅いでもらいました。
18年のキャリアを持つプロが缶に顔を近づけ、目を閉じて約10秒。判定は…?
「非常に強いニオイ。アンモニア、アミン、窒素化合物系もあったり、硫化水素、メチルメルカプタンとか硫黄化合物系もあって、あらゆるニオイが詰まっている」(臭気判定士 松林宏治さん)
日常生活では、なかなかないニオイだそうで、「においの測定器」で測ってみると、1400という数値が!ちなみに、納豆のニオイは100~200なので、シュールストレミングはその約10倍ということに…!
好奇心旺盛な参加者たちに大評判だった今回の企画。イベント主催者は、次は世界一くさいお刺身を用意したいということです。