あいちトリエンナーレの負担金支払い拒む…名古屋市に全額支払い命令「公的側面あるが公共事業とは言えない」

05.25(水)21:27
3年前、企画展『表現の不自由展・その後』の展示が問題となった「あいちトリエンナーレ」について、負担金の支払いを拒否していた名古屋市に対し、名古屋地裁は25日、全額の支払いを命じる判決を言い渡しました。
「あいちトリエンナーレ」を巡っては、昭和天皇を含む肖像群が燃える映像などの展示内容が不適切だったなどとして、名古屋市は負担金の一部であるおよそ3380万円を支払っていませんでした。
これに対し、大村知事が会長を務める実行委員会は支払いを求めて提訴し、裁判では河村市長が「政治的な主張を含む作品の展示は、公共事業として適正なのか」などと主張していました。
25日の判決で、名古屋地裁は「トリエンナーレは公的側面を有するが、公共事業とは言えない。負担金を交付しても政治的主張を後押ししているとは言えない」などとして、名古屋市に未払いの負担金およそ3380万円を全額支払うよう命じました。
「あいちトリエンナーレ」を巡っては、昭和天皇を含む肖像群が燃える映像などの展示内容が不適切だったなどとして、名古屋市は負担金の一部であるおよそ3380万円を支払っていませんでした。
これに対し、大村知事が会長を務める実行委員会は支払いを求めて提訴し、裁判では河村市長が「政治的な主張を含む作品の展示は、公共事業として適正なのか」などと主張していました。
25日の判決で、名古屋地裁は「トリエンナーレは公的側面を有するが、公共事業とは言えない。負担金を交付しても政治的主張を後押ししているとは言えない」などとして、名古屋市に未払いの負担金およそ3380万円を全額支払うよう命じました。