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タカラジェンヌの夢破れても繋がった「宝塚愛」 民放初の宝塚音楽学校新校舎の授業取材【後編】

テレビ愛知
03.29(水)11:30

民放初の宝塚音楽学校新校舎での授業取材 宝塚への熱い想い

宝塚音楽学校の校内や授業の様子などがテレビ愛知で放送された。新校舎での授業の模様をテレビカメラに収めるのは民放では初めてだという。この放送が可能になったきっかけの一つに、1人の宝塚ファンの熱い想いがあった。

宝塚ファン歴25年、自身も宝塚音楽学校を受験した経験を持ち、生粋の宝塚ファンを公言する岡田愛マリーアナウンサー(テレビ愛知)だ。テレビ愛知の公式YouTubeのシリーズ「待てば歌劇のヅカ日和」で約3年に渡り、その熱い想いを配信し続けている。

29日は宝塚音楽学校の合格発表当日。宝塚との出会いと宝塚愛、YouTubeでの配信、初めての番組制作、宝塚音楽学校での取材などについて、岡田アナが語った熱い想いを本人の回顧録としてお届けする【前編後編の全2回。本記事は後編】

音楽学校で後進育成する元タカラジェンヌの言葉

紫苑ゆう(渡辺奈津子)さん

宝塚愛を再認識させてもらえた元組長・永穂ヨウ子先生との出会いからおよそ1年。私はまた、宝塚によって人生が変わることとなりました。

「おはよー」

配信番組の収録のために、颯爽と宝塚音楽学校の教室に入ってきたその人は元星組トップスター・紫苑ゆう(愛称シメ)さんです。金髪のショートヘア。黒いサングラスは顔の半分以上を覆っている。白い燕尾服をほうふつとさせるジャケットにスラっと伸びた黒のパンツ。その裾からは黒のヒール付きブーツがのぞいている。まさに“貴公子”のようないでたちですが、その見た目からは想像のつかない快活な関西弁で周りにあいさつをしていたのが印象的でした。

紫苑ゆうさんは、現在は本名の渡辺奈津子さんとして宝塚音楽学校で後進の育成に携わっていますが、にじみ出るオーラに、私を含めて、そこにいたスタッフ達はいつもより姿勢が良かったように思います。

ここからは敬意をもって、配信番組に出演していただいた時と同じように、渡辺先生のことを“シメさん”と呼ばせていただきます。

収録では、シメさんの現役時代の話や宝塚音楽学校で後進の育成を通して感じた想いなどを伺い、永穂先生と同様、「宝塚愛」にあふれた言葉がたくさん紡がれました。当初、前編・後編で1本あたり15分ほどの動画を予定していたものが、話の濃さに急遽、前編・中編・後編の1本あたり30分となったほどです。

「ずっとこの世界にいたいですよ。だって愛しているから」
「でも宝塚はどんどん下にバトンをつないでいかないといけないから。それが宝塚だから」

私の目を見てこんなにも気持ちよく「愛している」と言い切り、愛ゆえに立場を退いてバトンをつないだ覚悟に、収録中、涙をこぼさないようにするので精いっぱいでした。

「地方公演の時は、照明さんや音響さんとかスタッフさんみんなでご飯食べてな。次の公演に生かせるようにってたくさん話してな」

舞台特有のアクシデントさえも目尻を下げながら楽しそうに振り返る姿に私もお話を聞きながら自然と笑顔がこぼれていました。

「好き」だけでは成就しないこともある ただ「好き」を原動力にはできる

「好きだけじゃあかんけど好きでいいねん」

みんなで1つのものを作り上げる楽しさややりがいは、私の仕事でも同じことが言えます。私が宝塚の世界に入ることは叶わないですが、不思議と過去に抱いたような羨望のような気持ちが沸いてこなかったのは、私なりの宝塚愛を持ってシメさんと対話することができたからなのかもしれません。

「自分の気持ちは止めなくて良い。そんなもったいないことあるか」
「好きな気持ちに勝つものはない」

トップスターとして誇りをもって宝塚愛を体現してきたシメさんの言葉にハッとしました。

「好きだけじゃあかんけど、好きでいいねん」

シメさんのこの言葉はどの立場の人にも当てはまるのではないでしょうか。

受験、就職活動。どれだけ「好き」でも、「好き」という気持ちだけでは乗り切れなかった、成就しなかった経験がある人はきっと少なくないと思います。また、さまざまな制約やしがらみによって「好き」という自分の気持ちを抑えるということも珍しくありません。

ただ、根幹にある「好き」という気持ちが、最後の最後に踏ん張る力となり、納得できる選択をとれるかを左右することもあるはずです。

アナウンサーとしてTPOをわきまえることは大前提ではありますが、私も知らず知らずに「好きだけじゃだめだ」と自分の気持ちに蓋をして諦める機会も多くあったように思います。シメさんのこの言葉は、新たな可能性に気づかせてくれました。

愛あればこそ、この「好き」を原動力に形にしていけば良い。タカラジェンヌでもトップスターでもないけれど、私にしかできないことがある。宝塚を通して、改めて自分の仕事を愛し、誇りを持てた瞬間でした。

宝塚音楽学校を取材 それぞれの挑戦で「宝塚愛」が形に

緒月遠麻さん

宝塚音楽学校のロケ当日、師走の武庫川の冷たい風。かつて私が校舎裏で泣き崩れたあの春の日も、これくらい冷たい風が吹いていました。いつもと同じメイクにヘアセットのつもりがついつい時間がかかり、何度も歩いたこの道も違った景色に見えるような気がしました。

隣には何度も舞台姿を見てきた元宙組スター緒月遠麻さん。

予科生たちが掃除をしている様子をこんなに間近に見る日が来ようとは。まさか、この場所に戻ってこられる日がこようとは。「好き」が形になる夢のような瞬間に胸が躍っていましたが、今回の番組は私にとっても、テレビ愛知にとっても、そして宝塚音楽学校にとっても挑戦だったと思います。

バレエ教室や日舞教室を巡っても、タップダンスの授業の見学をしていても、緒月さんの口から出るのは、当時を鮮明に思い描けるような詳細なエピソードばかり。そして愛おしそうな、でも、その裏にしっかりと努力してきたことを感じさせる「懐かしい」という言葉が印象的でした。

「外で仕事をさせてもらっても、役作りの仕方、お稽古場での立ち居振る舞い、舞台への向き合い方、全ての原点が宝塚にある」と、きっぱりと話すその姿に「宝塚の世界で生きてきた」という誇りと宝塚への愛を感じました。

タカラジェンヌにはなれなくても いまに繋がる「宝塚愛」 

待てばスミレの学び舎より(配信)

永穂ヨウ子(飛鳥裕)さんも、渡辺奈津子(紫苑ゆう)さんも、緒月遠麻さんも、宝塚の世界に生き、“タカラジェンヌ”という立場で宝塚を愛していました。それぞれの立場は変わっていますが、いまも宝塚を愛しています。私が出会った3人だけでなく、多くの元タカラジェンヌが、立場を変えても宝塚を愛し続けてきたからこそ、今の宝塚があるのだとも知りました。

私はタカラジェンヌにはなれませんでした。けれど、今になって思うのは、「タカラジェンヌになりたい」という想いは、大好きな「宝塚」という世界の一番そばにいたかったからなんだ、ということです。

立場が違えども、形が変わろうとも、タカラジェンヌになれなくとも、それぞれが持つ「宝塚愛」に変わりはないはずです。そしてその愛は、どこかに、誰かに、いつかきっと届くはず。私にこれを教えてくれたのもまた「宝塚」でした。

宝塚ファンのみなさんも、同じようにそれぞれの立場でそれぞれの形で宝塚を愛していることと思います。その「宝塚愛」こそ、宝塚の未来をつなぐバトンになるのではないでしょうか。

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