“高級食材”を“山の名物”に― 新型コロナで大打撃も 観光地で“養殖”進む

中京テレビ
10.16(金)10:30

 新型コロナの影響で、大打撃を受けた観光地…。“高級食材”を山で養殖し、名物にしようとする取り組みが広がっています。

 

 クルマエビを養殖しているのは、岐阜県下呂市の金山温泉「道の駅 かれん」。

 2年ほど前から売り上げが落ち始めたため、なんとか売り上げを回復させようと、去年からクルマエビの養殖を始めました。

 なぜ山の中で、クルマエビの養殖なのでしょうか。

 その理由は“水”にあります。

 クルマエビの養殖は、冷たすぎる水ではダメだといいます。

 そこで、道の駅に沸く温かい温泉水を利用することで、ボイラー代などの経費をかけずに養殖ができると考えたのです。

 

 蛇口から出る水を触ってみると―。

「ぬるいですね」(記者)

「エビにとっては非常に快適な温泉です」(道の駅 かれん 桂川裕俊 社長)

 

 しかし現在、水槽の中にはわずか数匹のクルマエビしかいません。

 今年の4月に稚エビを2万匹入れて成長させていましたが、ほぼ全滅してしまったということです。

「7月の終わりにかけて水温が急激に上昇して、泡だらけになってしまい、(クルマエビが)酸欠をおこしてしまった」(桂川 社長)

 7月の猛暑で水温があがり、8月にはほとんどが死んでしまったといいます。

「ショックですよね。ショックだけどそういうことを乗り越えないと」(桂川 社長)

 

 実は桂川さん、クルマエビだけでなく、一年中食べられるフグの養殖に成功していました。

 夢は、フグとクルマエビを、一緒に道の駅で提供することだといいます。

「(クルマエビの)養殖の技術を上げて、もっとたくさん仕入れて、レストランや宿泊するお客さんに提供したい」(桂川 社長)

 桂川さんの試行錯誤は続きます。

 

キャビアも岐阜県の山の中で…

 一方で、世界三大珍味のひとつ“キャビア”の養殖に成功したところも。

 キャビアの養殖を成功させたのは、岐阜県奥飛騨温泉郷にあるホテルです。

 8棟あるハウスには、約1万匹のチョウザメがいて、水は奥飛騨の地下水が使われています。

「実はこのサメ、淡水魚なんです。ロシアなどで淡水魚として生きています」(奥飛騨ガーデンホテル焼岳 石田清一 会長)

 

 しかし、なぜ奥飛騨でキャビアを生産することにしたのでしょうか。

「飛騨牛だけでは面白くない。何か代わる食材がないかと。世界三大珍味には飛騨牛は入っていないので、思い切って、てっぺんのキャビアに挑戦しました」(石田 会長)

 

 約10年前から始めたチョウザメの養殖。はじめは150匹だったのが、今では1万匹以上になりました。

 ただ、ここまでの道のりは決して平たんなものではなかったといいます。

「だいぶ死なせてしまったり、痛い目にあって、やっとここまできました。病気(菌)が入ると全部順番にいくので」(石田 会長)

 最初は外の池で飼育していましたが、日光が当たるとエラにコケが生え死んでしまうことがわかり、今では黒い幕で直射日光を避る環境にするなど、工夫をしているといいます。

 チョウザメ1匹から、わずかしかとれないキャビア。国産は珍しく、わずか15グラムで1万円を超えます。

 

 今年は特に、新型コロナの影響で大打撃を受けた観光地。

 “高級食材”を山の名物に。生き残りをかけた新しいアイデアがこれからも誕生しそうです。
 

Locipo(ロキポ)
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