“12歳の自分から20歳になった自分へ” 手書きの地図を頼りにタイムカプセルを掘り起こし自分の『夢』と再会 愛知・豊川市

小学校卒業の記念に埋めたタイムカプセル。愛知県の豊川小学校を卒業した新成人が、成人式の前日に掘り起こしました。中には、懐かしいクラス写真のほかに、“12歳の自分から20歳になった自分への手紙”が。どんなことが書かれていたのでしょうか。
今月9日、愛知県豊川市で行われた成人式。振り袖やスーツに身を包んだ新成人たちが、晴れやかな表情で参列していました。
「成人式って実感があまりなかったんですけど、きのうの“手紙”を持ち帰って、もっと頑張らなきゃって思いました」(後藤芽吹さん)
「“手紙”に書いてあったように、いろんな所で活躍できる幅広い職業に就けたらと」(村田温さん)
2人の口から出た“手紙”とは、8年前、小学校卒業の記念に埋めたタイムカプセルの中に入れたもの。
実は、“20歳になった自分への手紙”を入れたタイムカプセルは、成人式の前日に掘り起こされていたのです。
掘り起こしには、卒業生40人ほどが集合。
タイムカプセルの地図を片手に、埋めた場所を探して掘り進めます。
掘り始めてから約30分、ついにー。
8年の時を経て、新成人の前に姿を現しました。
タイムカプセルの中に、手紙のほか、何を入れたか全く覚えていません。
クラス全員で撮った写真が出てきて、思わず歓声が上がります。
さらに、12歳の自分からの手紙がー。
どんなことが書かれているのでしょうか。
舞台女優を夢見て、東京でレッスンを受けながらオーディションに挑戦している後藤さん。
“12歳の自分からの手紙”を読んでみるとー。
「ハロー 元気ですか?私の英語、今はもうペラペラになっているかな?劇団四季に入団できてる?」
「小学校2年生か3年生くらいの時、母親が誘ってくれて、初めて観劇をして衝撃を受けて、(舞台女優)を目指すようになりました。もう20歳には夢をかなえて、舞台に立っているつもりだったけど、まだかなえられてない」(後藤芽吹さん)
また、こんな手紙もー
「恋人できていますか?夢は覚えていますか?僕の夢は彼女が欲しいということと、娘が欲しいということです」
「彼女できていますか?だったんで、(彼女が)できていないので、申し訳なさと恥ずかしさが」(村田温さん)
現在、大学2年生の村田さん。卒業後の進路についてはまだ決めておらず、迷っています。
“12歳の自分からの手紙”を読み進めるとー
「絶対かなえる未来は、人を喜ばせて楽しませて笑わせる。ついでに自分も楽しめるような会社に入り社長になる」
手紙の最後には、こんなメッセージもー
「今の(僕の)口癖はベリーイージーという英語です。とても簡単という意味です。ぜひ8年後も使ってください」
「すごい内容ですね。自分でもびっくりしちゃっています」(村田温さん)
新成人たちにとっては、12歳の自分からの手紙で頑張れと背中を押された日となりました。