松坂屋の屋上遊園が47年ぶりにリニューアル　思い出と文化を継承「ニューレトロ」を目指した空間に

大規模なリニューアルが進む松坂屋名古屋店。今回のエリアは、47年ぶりのリニューアルオープンです。世代を超えて親しまれ、新たに生まれ変わった「屋上遊園」が一足早く、報道陣に公開されました。

　名古屋栄の松坂屋名古屋店。

　約100年の間親しまれてきた本館8階の屋上遊園は、去年5月に一時休園になり、リニューアル工事が進められていましたが――

　いよいよ3月2日の日曜日にオープンします！

　生まれ変わった屋上遊園の気になる全貌は！？

　中心に人工芝が敷かれ、開放的になった空間にはオブジェのようなものなど、新たに8点の遊具が設置されました。

一目見ただけでは、遊び方がわからない遊具も

　一目見ただけでは、遊び方がわからない遊具も。決まった遊び方があるわけではなく、子どもたち自身に遊び方を考えてもらうといいます。

　「子どものたちにとっては、小さいころから運動能力を高めるのはもちろん、想像力や頭を使って『どんなことをしよう』と考えることも重要かと」(屋上遊園の設計を担当 ジャクエツ　佐伯祐樹さん)

　ほかにも50ｍ走ができるトラックや立ち幅跳びができる場所など、思いきり体を動かせるように――

　何度も遊びに来ることで、子どもの成長を感じることもできるとか。

新しくも懐かしさを感じられる場所

　これまでの屋上遊園とガラッと印象が変わる一方で、違う場所に目を向けると――

　リニューアル前に人気だったレトロな乗り物も残され、新しくも懐かしさを感じられる場所となっています。

　「電子決済やネットゲームなどがはやっていて、スマホなどの小さいもので遊べる時代だが、コインゲームなどレトロなものでお金を使うことや体を動かす空間は、相対的に価値が上がって貴重な場所ではと考えている」(松坂屋名古屋店　福田俊介さん)

コンセプトは「歴史に学び未来をつくる」

　コンセプトは「歴史に学び未来をつくる」。

　世代を超えて多くの人に愛されてきた「松坂屋の屋上遊園」の思い出や文化を継承しながらも、未来につなげていく「ニューレトロ」な空間を目指したといいます。

　「地域の方に愛される百貨店をずっと目指しているので、みなさんの暮らしの中の思い出の1ページになる場所にしていきたい」(福田さん)

　新しく生まれ変わった松坂屋の屋上遊園は、3月2日にオープンです。