
名古屋主婦殺害事件 父親の同級生が逮捕され息子が胸中語る「動機が明らかになれば僕らは救われる」

26年前の名古屋市の主婦殺害事件で、容疑者の逮捕後、初めて息子の高羽航平さん(28)が名古屋市内で今の胸中を語りました。(以下、インタビューの一問一答)

Qおととい(31日)一報があった気持ちは
まだ、警察から具体的な話が直接聞けていない、あまり実感はない。半信半疑みたいな感じで過ごしている。
Q2日経っても半信半疑
メディアが報道してくれるお陰でどのSNSを見ても流れてくるので、本当に捕まったんだなという実感を少しだけ得ている。
Qお母さまへの報告は
きょう、ちょうど27回忌なので、そこで報告できれば。
Qどんな報告を
何と伝えればよいか難しい気もする。少しでも、安心して安らかに眠ってもらえればと思う。
Q容疑者について、航平さん自身面識は
全然知らなかった。名前も初めて報道で聞いた。正直面識はない。もしかしたら当日会っているかもしれない。警察からの話も聞きつつ、記憶もないが、もしかしたらっていうことはあるかもしれない。
Q容疑者が父親と同級生だったことについては
父親が責任を感じる話ではない。変に責任を感じないでほしい。
Q一報を受け、父親はどんな様子
直接会ったのは、今朝。でも、ちょっと忙しいし連絡もとりづらい状況だった。困惑の気持ちもありつつ、父親が必死に26年間走ってきた内容が報われてその点は、ある意味、清々しているというか、気持ちの糸がほぐれたのかな、と見ていて思う。
Q一報はいつ聞いた
金曜日(10月31日)の16時くらいに、(父親が)警察から呼ばれて話を聞いた直後に、僕と妻あてに連絡がきた。「犯人が逮捕され、実は父親の同級生で、事件の前年のOB会で会った人物」と話を聞いた。
Q今後、捜査が続くが何を知りたい
動機、どうして、そういう行為に至ったのか、ずっとそこを知りたくて26年間ずっとやってきた。そこが明らかになるだけでだいぶ僕らは救われる。
Q自宅のアパートを守り続けてきたことについて
26年間、アパートを借り続けてきた、相当な執念がないとできない。誰よりも信じて、借り続けたことはすごい執念だし、あきらめないことの大切さを目の前で見せられた感じがして、すごい執念だった。もし捕まらなかった場合、どこかで、ぼくが最後、借りるのをやめるのかどうか、そういう苦しい判断をしなくて済んだのは良かった。
父について「26年間頑張ってきたことが報われている顔」

Q今朝の父親の表情は
すごく、明るい顔、気持ちが晴れているんだろうなと。ぼくら夫婦と会う時は、いつも笑顔なんですけど、26年間頑張ってきたことが報われている顔をしていたかな。
Q最初に父親と会った時は
ここ2日くらい全く連絡がとれない状況。確認事項しかできていない。親子の会話がまだ全然できていない。
Q未解決事件について
未解決事件って、時間が経つごとに捜査が難しい。僕らは、かろうじて現場に犯人のDNAがあったことが、犯人逮捕のきっかけになっていると思う。形跡が現場に残っていないと、捜査が難しいかなと思う。被害者遺族が希望を持ってもらえるようなものになれば良いかなと思っている。
Q連絡を受けた時は航平さんは仕事中だった
仕事中で、月末だったので全社で締め会をしていた時だった。携帯が鳴って、締め会どころではなくなった。返信もしたんですけど「え?ガチ?」と返した。本当にこの26年間全然音沙汰のなかった犯人が本当に今日捕まったの?その人本当に犯人なの?そういう気持ちは大きかった。
Q帰ってから奥さんと会話はした
連絡も2人のラインあてにきていた。いったん名古屋に帰ろうと、早めに仕事を切り上げて帰ってきた。





