止まらぬ値上げに「安心感を与える社会保障を」 国は何をするべきか専門家に聞く

02.01(水)19:02
2月も続く物価高に救いの手はあるのか。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの塚田裕昭さんに物価高のなかで国に求めたいことを聞く。
---家計に厳しい状況が続いていますが現状の値上げは致し方ないのでしょうか。
物価高の大元としまして、原材料価格やエネルギーの価格が上がっているというところがあり、上げ幅としてはエネルギーの価格が非常に大きいのが現状です。
そのため、企業の利幅が減っているため、それを価格転嫁することによって値上げ物価高が起こっているということになります。
価格転嫁をしないと賃金も上げられないということですので、そのような面では致し方ない部分もあると思います。
---賃上げのためには致し方ないというのはわかりますが、中小企業などでは、皆さん一斉に上げられるわけではないという話もありますので、そのあたりも難しい問題ですよね。
そうですね、十分な価格転嫁ができていなければ、当然原資がないということになりますので、賃上げには繋がらない場合があります。
---中小企業に関してはそのような会社が多いということですので、難しい局面ではあるということですね。
そんな中、物価高について政府に求めたいことについてお聞きします。まず一つ目のエネルギー価格に焦点を当てた補助について詳しく教えてください。
これは求めているというよりは、現状行っていることをそのまま続けて欲しいということですが、今一番物価高に影響しているのはエネルギー価格である電気代等が非常に大きく値上がっているということです。それが波及して物価高に繋がっているっています。そのためこの部分をできる限り抑えることが必要かと思います。
政府も何でもできるというわけではありませんので、まずは一番の原因となっているエネルギー関連について補助を出していただいて、少しでも物価高を抑える動きを続けていただきたいと思っております。
---今実際に国が電気代を補助していますが、春からも電気代がまた上がるのではないかという話もありますがそれに伴って補助額も上がる可能性はありますか。
今のところ予定はありません。しかし、エネルギー価格次第にはなるかと思いますので、エネルギー価格の動きは注視しておく必要があると思います。
---では二つ目の社会保障の充実で安心感ということですが、物価高とは少し毛色が違うようなイメージがありますが、どういう意味でしょうか。
これは足元の物価高への対策ということではなく長期的に考えたらということになりますが、物価高で困るのは物価が上がることによって節約をする必要が出てくるため、消費を抑えていき縮み志向になっていくことです。
そうなりますと経済自体は段々と悪い方向に進んでしまいます。これを避けるためには、消費を大きく抑えなくてもいいという安心感、消費することに対する安心感が必要だと思います。
そういった面で社会保障の充実や年金などが、しっかりとした枠組みになっていれば安心して消費ができのではないかと思っています。そのため長期的に見たらこういう政策も必要ではないかと思っております。
---物価高に対して直接的な政策ではなく、長期的に見たときの気持ちのケアも必要だということですね。
今後物価高とも上手く付き合っていかなければいけないと思いますので、このような政策も必要かと思います。
---国と企業が協力し合って賃上げや物価高対応していってほしいところではありますね。
国が企業に賃金を上げる要請をしてもすぐに賃金を上げるということは難しいことだとは思います。難しいことではありますが賃上げをして物価高と共存していくっていうことが必要だと思います。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの塚田裕昭さんに物価高のなかで国に求めたいことを聞く。
---家計に厳しい状況が続いていますが現状の値上げは致し方ないのでしょうか。
物価高の大元としまして、原材料価格やエネルギーの価格が上がっているというところがあり、上げ幅としてはエネルギーの価格が非常に大きいのが現状です。
そのため、企業の利幅が減っているため、それを価格転嫁することによって値上げ物価高が起こっているということになります。
価格転嫁をしないと賃金も上げられないということですので、そのような面では致し方ない部分もあると思います。
---賃上げのためには致し方ないというのはわかりますが、中小企業などでは、皆さん一斉に上げられるわけではないという話もありますので、そのあたりも難しい問題ですよね。
そうですね、十分な価格転嫁ができていなければ、当然原資がないということになりますので、賃上げには繋がらない場合があります。
---中小企業に関してはそのような会社が多いということですので、難しい局面ではあるということですね。
そんな中、物価高について政府に求めたいことについてお聞きします。まず一つ目のエネルギー価格に焦点を当てた補助について詳しく教えてください。
これは求めているというよりは、現状行っていることをそのまま続けて欲しいということですが、今一番物価高に影響しているのはエネルギー価格である電気代等が非常に大きく値上がっているということです。それが波及して物価高に繋がっているっています。そのためこの部分をできる限り抑えることが必要かと思います。
政府も何でもできるというわけではありませんので、まずは一番の原因となっているエネルギー関連について補助を出していただいて、少しでも物価高を抑える動きを続けていただきたいと思っております。
---今実際に国が電気代を補助していますが、春からも電気代がまた上がるのではないかという話もありますがそれに伴って補助額も上がる可能性はありますか。
今のところ予定はありません。しかし、エネルギー価格次第にはなるかと思いますので、エネルギー価格の動きは注視しておく必要があると思います。
---では二つ目の社会保障の充実で安心感ということですが、物価高とは少し毛色が違うようなイメージがありますが、どういう意味でしょうか。
これは足元の物価高への対策ということではなく長期的に考えたらということになりますが、物価高で困るのは物価が上がることによって節約をする必要が出てくるため、消費を抑えていき縮み志向になっていくことです。
そうなりますと経済自体は段々と悪い方向に進んでしまいます。これを避けるためには、消費を大きく抑えなくてもいいという安心感、消費することに対する安心感が必要だと思います。
そういった面で社会保障の充実や年金などが、しっかりとした枠組みになっていれば安心して消費ができのではないかと思っています。そのため長期的に見たらこういう政策も必要ではないかと思っております。
---物価高に対して直接的な政策ではなく、長期的に見たときの気持ちのケアも必要だということですね。
今後物価高とも上手く付き合っていかなければいけないと思いますので、このような政策も必要かと思います。
---国と企業が協力し合って賃上げや物価高対応していってほしいところではありますね。
国が企業に賃金を上げる要請をしてもすぐに賃金を上げるということは難しいことだとは思います。難しいことではありますが賃上げをして物価高と共存していくっていうことが必要だと思います。