女子ホッケー“日本の守護神” 現役復帰の33歳・浅野祥代の飽くなき向上心

中京テレビ
07.17(金)08:00

 女子ホッケー・浅野祥代(33)。ロンドン、リオ五輪の2大会に出場した後、一度現役を引退した。

 しかし東京五輪を目指して再びフィールドへ。ベテランの飽くなき挑戦とは――

 

 女子ホッケーで東京五輪出場を目指す、浅野祥代選手。

 日中は岐阜市の金型メーカーで働いていて、勤務先からの評価も上々だ。

「ポジティブにいろんなことをされる方なので、そういう影響を受けて、会社の雰囲気も明るくなった」(岐阜多田精機 多田憲生 社長)

 

 浅野は岐阜県各務原市出身。ホッケーの名門・岐阜女子商業(現・各務野高校)で初めてスティックを握った。

 大学卒業後は、愛知県稲沢市に本拠地を置く、ソニーブラビアレディースに入団。全日本リーグで4度、ベストイレブンに選ばれた。


 キックの反応速度を武器に、世界に挑んできた浅野。ボールに対し素早く正確に足を出し、何度も日本のピンチを救ってきた。

 しかし、五輪でのメダル獲得は果たせず、リオ五輪の後、徐々にモチベーションが下がっていったという。

 リオ五輪の後、浅野は世代交代を考え、現役を引退。周囲を驚かせた。

「五輪を目指すとか、代表で頑張りたいとかそういう気持ちがあまりなくて、一緒にやってきた後輩たちの応援に回ろうと思った」(日本代表候補 浅野祥代)

 

 30歳でセラピストとなり、1年が経過した頃。浅野に現役復活への思いが芽生えた。メダルをとらずして引退したことへの、後悔の念が強まったという。

「今しかできないし、もう一度チャレンジしようと思った」(日本代表候補 浅野祥代)

 

 2018年の暮れ、1年のブランクがある浅野を受け入れたのは、社会人クラブ「ぎふ朝日レディース」だ。メンバーも少なく、全日本選手権に出場するような、いわゆる強豪チームではない。

 それでも、浅野にはここで強くなれる理由があった。

「男子のシュートのような速いボールを受けられるのはいいことだと思った」(日本代表候補 浅野祥代)

 

 浅野とともに練習を共に行うのは、男子ホッケーチーム「岐阜朝日クラブ」。

 

 7人もの日本代表候補が所属する全日本選手権・3連覇中の国内最強チームだ。

 日頃から代表クラスの男子のシュートを受けることが、自分を成長させると考えたのだ。

 

 1年のブランクを克服するため、浅野は日々厳しいトレーニングに挑む。

 そのひとつが、特注のマスクを使ったトレーニングだ。体に取り入れる酸素を減らし、心肺機能をアップさせる。鼻からしか息を吸えず、吐くときは口からのみ。

「歩くのも最初苦しくて、今はもうトレーニング全然できるんですけど」(日本代表候補 浅野祥代)

 タフなトレーニングに、男子との共同練習。浅野は自分を追い込み、さらなる成長を目指している。

 

 さらに、映像分析の専門家の力も借り、自分の弱点を克服しようとしていた。

 代表チームの守備体系では、キーパーの立ち位置が、どうしても中心より少しずれる。このわずかなズレが、浅野の感覚を狂わせるという。

 

 分析した映像をみると、理想のフォームに比べ、浅野のフォームは、下半身が伸び、体が浮いてしまっているのがわかる。

「しっくりきてない感じがするんで、オーストラリアにいる(代表の)キーパーコーチにデータを送れるように変換してもらってるんで、ちょっとどんなもんかって聞いてみようと思います」(日本代表候補 浅野祥代) 

 

 ブランクを乗り越え、東京五輪に向け調整を続けてきた浅野選手。大会の1年延期を、どう受け止めているのか――。

「自分の筋力面や体力面の足りないところを補う時間になった。ずっとホッケーをしてきて、今の状態が一番いい。絶対にメダルをとることを信じてやる」(日本代表候補 浅野祥代)

Locipo(ロキポ)
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