縄文時代にこだわる「縄文大工」 何日もかけ"小さな石おの"だけで巨木を倒す!? 子どもたちに伝えたいメッセージとは 愛知

中京テレビ
09.08(水)19:00

愛知県の山奥にそびえる大きな杉の木を、“小さな石おの”だけで倒そうとする男性が現れました。倒した巨木をくりぬいて舟に仕立て、海に浮かべるという男性。この取り組みには、男性が子どもたちに伝えたいメッセージがありました。


7月30日、愛知県東栄町の東栄小学校に、動物の毛皮を身につけた男性の姿がありました。

縄文人の格好をしているのは、雨宮国広さん。手に持っている“小さな石おの”だけでいろいろなものを作る“縄文大工”です。


ふだんは山梨県甲府市にある自宅の隣に建てた“縄文式の小屋”で暮らす雨宮さん。縄文時代にこだわるのには、ある理由がありました。

「現代人は知識はあるが、その知識を本当に人間の暮らしに生かせるかといったら火もおこせない。原始人こそ本当に知恵を持っていて、人類の英知を持ってる人じゃないかと。だからこそ学びたい。そういう学びにこそ、未来を開くカギがあると思う」(縄文大工 雨宮国広さん)


8月12日、雨宮さんは東栄町の山の中にいました。樹齢300年の杉の木を切り倒すのだといいます。

実は、雨宮さんは2018年、国立科学博物館の研究に参加し、3万年前に日本人の祖先が初めて日本にやってきた時の航海を再現。石おので作った舟で、台湾から与那国島まで約220キロの航海に成功しました。

古代の人たちの技術に感動し、今度はその感動を子どもたちに伝えようと、切り倒した杉の木で大きな舟を作ろうと計画していました。


舟の材料になるのは高さ46メートル、直径1.6メートルの杉の木。この大木を小さな石おのだけで切り倒そうというのです。

1日だけではとても無理な作業。何日もかけて、こつこつと木を削るように切っていきます。


そして、作業開始から18日、ついに巨大な杉の木が倒れそうなほどに幹が削りとられました。

小さな石おのだけで倒れる寸前までになった巨大な杉の木。地元の人たちも驚いていました。


そして、ついにそのときが…。

杉の木は大きな音を立てて倒れました。この18日間で、おのを入れた回数は5万回以上といいます。

横たわる杉の木に子どもたちも大興奮。無事に木を切り倒し、雨宮さんも感無量の様子です。


切り終えた杉の木への感謝の気持ちも忘れません。

「ありがとうございました!杉さん本当にありがとう。よくここまで耐えてくれました。本当にありがとうございました。立派な舟を造ることを(木が倒れた)瞬間、誓いました」(縄文大工 雨宮さん)


このあと杉の木をくりぬいて舟に加工し、2年後に沖縄の海や浜名湖などで浮かべる予定だといいます。

「(杉の木と)じっくり向き合えて本当に楽しかったです。うれしかったし、木のことを少しでもわかるっていう時間がとれたのは本当に人生の宝ですね。子どもたちと一緒に楽しく、全国ツアーをやっていきたいと思っています」(縄文大工 雨宮さん)

大きな杉の木を小さな石おのだけで切り倒す。大仕事を終えた雨宮さんの目には、うっすらと涙が浮かんでいました。
 

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