立体パズルを6面揃えるため1泊2日の合宿! 子どもも大人も夢中に 名古屋

人生で1度は完成させたい!6面すべての色をそろえる立体パズル。1泊2日でマスターできる合宿が開かれました。子どもも大人も真剣な表情。最終日には、2日間の成果を見せ合う記録会も行われました。
11月12日、愛知県東海市の施設に、子どもたちが集まっていました。
何かの授業と思いきや、さまざまな形の立体パズルが。
実は、1泊2日で立体パズル6面をマスターするための合宿なんです。
教えているのは、岡崎市在住のとしちゃんこと、星野利夫さん、50歳。小学6年生の時に立体パズルと出合い、公式大会にも出場しています。
「『きょう来てよかったな』と印象に残る思い出になったらうれしい」(すうがくキラキラ合宿主宰 としちゃんこと星野利夫さん)
参加者には、こんな子どもが。
今井田朋之くん、13歳。立体パズルを前日に買ったばかりの初心者です。
目標は「そろえるようになる」という朋之くん。練習は、ほとんどしていないといいます。
立体パズルは法則に沿って正確に回し、パーツをひとつずつ移動させ、色を合わせていきます。
少しでも回し方を間違えると、うまくはいなかいのです。
夢中になるのは子どもだけではなく、一緒に来ている親御さんも真剣そのもの。
初心者の朋之くん、黙々と練習に励みます。
「難しいけど楽しい」(今井田朋之くん)
朋之くん、6面をマスターはできるのでしょうか。
一方、こちらは黒田創くん、10歳。
1か月ほど前から立体パズルに夢中。動画などを参考に独学で研究を重ね、今では32秒ほどで6面そろえるほどの腕前に。
そんな創くんの目標は、自己ベストタイムの32秒よりも早い「30秒を切ること」です。
そして、合宿2日目。
子どもたちは早朝から立体パズルの練習をしていました。
この日、開かれたのは記録会。6面すべてをそろえるタイムを5回、計測します。
いよいよ創くんの番。目標の30秒は公式の大会でも通用するレベルだといいます。
「緊張する」という創くんの1回目は54秒93でした。
そして、最後の5回目は39秒70。3位と好成績だったものの、目標の“30秒切り”は、あと少しおよばず。
「ぎりぎりできなかった、33秒。気持ち的には悔しいです。できなかった…」(創くん)
それでも2日間、「頑張れました」と話していました。
一方、前日に立体パズルを買ったばかりの未経験者の朋之くん。ヒントを見ながらも、難なく6面をそろえるほどに成長していました。
「けっこうできるようになった。めっちゃうれしい」(朋之くん)
朋之くんのほかにも成長した人が!
「できました。子どものころのリベンジをようやく果たすことができました」(朋之くんのお父さん)
親子そろって達成感にあふれていました。
「自分の力で解いたのは一つの成功体験になる。その一つが『ルービックキューブを解けた!』というのがあってもいいのかなと思います」(としちゃん)