
結果出すのが義務みたいに…悩める日本記録保持者・田中希実「今は一番底の部分かも」ごまかしから“絶対の自信”へ

05.20(金)17:25
現在アメリカのレースに参戦している女子1500メートル日本記録保持者、豊田自動織機の田中希実。渡米前に話を聞いた。
「今は一番底の部分に当たるかもしれない」
田中の表情は硬かった。
5月14日、岐阜市で行われた「中部実業団対抗陸上」。1500mの大会記録を更新する4分11秒27でフィニッシュするもチームメイト(豊田自動織機)ヘレン・エカラレに敗れ2位だった。
「ラストも全然上がってなかったので駄目だなと。勝てれば何秒でもよかった」
目標は日本人1位ではなく優勝だった。
調整段階とはいえ、国内では日本人1位ばかりで外国人選手に勝てないレースが続いていた。
このレースを経てアメリカで2レースに参戦する。
「海外のレースを意識したレースをしてからアメリカに行こう」渡米前最後のレースで結果を出すことを求めていたが、叶わなかった。
今、田中が原点だと話す“ワクワク楽しめる走り”が影を潜めている。
東京五輪では1500mで日本人初の8位入賞。それ以降、挑戦者から追われる立場になった。
「結果を出すことがちょっと義務みたいな感じで自分でも捉えてしまっている」
周囲の期待が大きくのしかかり、プレッシャーで思うような走りができない。それでも、外国人選手と戦う中で気づきもあった。
「(外国人選手は)ラストみんな表情がすごくなんか必死というか振り絞っている。その中で自分だけちょっとすましていると言うか、最後バラバラになってもいいからとにかく早く走れる力が今必要なのかなと思います」
世界で勝負するためラストスパートに磨きをかけることに取り組んでいる。
アメリカでは5月末に世界最高峰のダイヤモンドリーグに参戦。6月の日本選手権、7月のオレゴン世界選手権と大舞台が控える。
「ごまかしの自信じゃなくて絶対いけるって言う自信をつけるような、大きな結果を出したい」
去年もこの時期、田中の調子は沈んでいた。そこから日本選手権前に精神的にも上がっていた。
今は一番底の部分。アメリカ、日本選手権から上げていけたら上手くいくと話した。
「今は一番底の部分に当たるかもしれない」
田中の表情は硬かった。
5月14日、岐阜市で行われた「中部実業団対抗陸上」。1500mの大会記録を更新する4分11秒27でフィニッシュするもチームメイト(豊田自動織機)ヘレン・エカラレに敗れ2位だった。
「ラストも全然上がってなかったので駄目だなと。勝てれば何秒でもよかった」
目標は日本人1位ではなく優勝だった。
調整段階とはいえ、国内では日本人1位ばかりで外国人選手に勝てないレースが続いていた。
このレースを経てアメリカで2レースに参戦する。
「海外のレースを意識したレースをしてからアメリカに行こう」渡米前最後のレースで結果を出すことを求めていたが、叶わなかった。
今、田中が原点だと話す“ワクワク楽しめる走り”が影を潜めている。
東京五輪では1500mで日本人初の8位入賞。それ以降、挑戦者から追われる立場になった。
「結果を出すことがちょっと義務みたいな感じで自分でも捉えてしまっている」
周囲の期待が大きくのしかかり、プレッシャーで思うような走りができない。それでも、外国人選手と戦う中で気づきもあった。
「(外国人選手は)ラストみんな表情がすごくなんか必死というか振り絞っている。その中で自分だけちょっとすましていると言うか、最後バラバラになってもいいからとにかく早く走れる力が今必要なのかなと思います」
世界で勝負するためラストスパートに磨きをかけることに取り組んでいる。
アメリカでは5月末に世界最高峰のダイヤモンドリーグに参戦。6月の日本選手権、7月のオレゴン世界選手権と大舞台が控える。
「ごまかしの自信じゃなくて絶対いけるって言う自信をつけるような、大きな結果を出したい」
去年もこの時期、田中の調子は沈んでいた。そこから日本選手権前に精神的にも上がっていた。
今は一番底の部分。アメリカ、日本選手権から上げていけたら上手くいくと話した。