「カセットボンベ・コンロ」が突然爆発 経年劣化による「ガス漏れ」が原因 製造時期の確認を

9月は防災月間です。災害時に備えて防災用品を揃えたり、確認したりすることが大切ですが、一部の機器は注意が必要です。
破裂音とともに突然、カセットコンロから激しく炎があがりました。これは製品の安全調査などを行うNITEの実験の映像です。接続部分からガスが漏れたため、引火してしまいました。
カセットボンベやカセットコンロは、接続部分付近にガス漏れを防ぐ部品がついていますが、経年劣化でひび割れしたり、変形していたりする可能性があります。例えばカセットボンベの場合、検査液を垂らし噴射口をふさいで押し込むと泡が出ました。噴射口以外からガスが漏れ出たのです。
NITE 製品安全課 岡田大樹さん:
「カセットボンベ、カセットコンロのどちらかでも劣化が進んでいると事故に至ってしまうという危険性がある」
「使用前に製造時期を確認して」事故を防ぐために
NITEによりますとカセットボンベやカセットコンロなどの経年劣化を原因とする事故は、2020年から2024年の5年間に7件ありました。
使う前や、防災用の備蓄の確認の際には製造時期の確認が重要です。カセットボンベの場合は主に底の部分に、カセットコンロの場合は主に側面に製造時期の表示があります。NITEは事故を防ぐために、カセットボンベは製造から7年以内で使い切ること、カセットコンロは製造から10年以内に買い替えるよう注意を促しています。
さらに災害時に非常用電源として役立つ携帯発電機も要注意です。ガソリンや軽油などを燃料とする携帯発電機の場合、排ガスには一酸化炭素などの人体に害がある物質が含まれているため、締め切った屋内で使うと危険です。NITEは風通しの良い屋外で使うよう注意を呼びかけています。
NITE 製品安全課 岡田大樹さん:
「備蓄は買いそろえたらそれで終わりではない。改めて持っている製品が劣化してないか、または誤った使い方をしていないか、災害があったときに正しく使えるのかを改めて確認してほしい」