憲政史上初の女性総理が誕生 愛知の自民党議員「公明党とは長い付き合いなので変わらず支援を」と本音

自民党の高市早苗総裁は、10月21日午後、衆参両院で開かれた総理大臣指名選挙の結果、第104代の総理大臣に選ばれました。憲政史上初の女性総理が誕生しました。
総理大臣指名選挙をめぐっては10月10日、公明党が『政治とカネ』の問題などを理由に連立離脱を表明、少数与党の自民党が新たなパートナーを探す一方、立憲民主党も一本化を目指して野党間で協議を進めました。
高市トレードで株価5万円台に迫る

最終的に連立政権の合意に至ったのは自民党と日本維新の会です。合意文書では衆議院議員の1割削減に取り組むと明記したほか、企業・団体献金の扱いをめぐっては2年後の高市総裁の任期までに合意できるよう継続して協議するとしています。連立政権の枠組みについては維新側からは閣僚を出さない「閣外協力」としました。
皇居での総理任命式と閣僚の認証式を経て、21日の夜にも新たな内閣が発足します。市場では高市新総理による積極的な財政政策に対する期待を反映した、「高市トレード」がさらに活発に。きょうの日経平均株価は史上初の5万円台に迫る終値4万9316円と2日連続で最高値を更新しました。
「働く人の賃金を上げて、豊かな生活を」高市総裁に期待

高市新総理の誕生に街の人は次のように話しました。
80代男性:
「経済対策をしっかりしてほしい。働く人の賃金を上げて、豊かな生活を送れるようにしてほしい。日本経済を強くしてもらわないと」
10代女性:
「女性で初めてなので頑張ってほしい。私は結婚して子どもがほしいが、3人きょうだいで親が頑張っているのを知っていて、自分も厳しいのかなと思うので、少子化対策を頑張ってほしい」
自民・工藤議員「公明党とは長い付き合いなので変わらず支援を」

高市新総理誕生直後、テレビ愛知が直撃したのは、愛知4区が地盤の工藤彰三衆議院議員です。工藤議員は10月4日に実施された自民党総裁選でも高市新総理を応援していました。高市総理が誕生したときの雰囲気について、工藤議員は次のように話しました。
工藤彰三衆議院議員:
「明るかったですね 久々に。みんながしているからという拍手ではなく心底、よかったね、という拍手だった。ただ、生意気だがスピードが緩んでいたら 後ろからねじを巻くというか 、ちょっと遅くなっているよ。約束のスピードで行って来いよとは言いたい。 国民に、待っていたと言われる総理大臣であってほしい」
維新と連立政権を組むことについは工藤議員は次のように話しました。
工藤彰三衆議院議員:
「びっくりでした。正直この1週間は読めませんでした」
今後注目が集まるのは選挙協力です。工藤議員は2024年の衆院選では愛知4区に自民党公認、公明党推薦の候補として立候補しましたが立憲民主党の候補に敗れ、比例復活での当選となりました。次の選挙で協力を求める相手について次のように話しました。
工藤彰三衆議院議員:
「やはり今までお世話になった公明党、ずうずうしいが長い付き合いなので変わらずお願いしたい。維新にも協力をお願いするかどうかは、今まで選挙相手でもあったので… どういうかたちになるかまだわからない 」