“ハチミツ作り”で障害者×生産者の課題を同時解決 「農福連携」の取り組みとは

中京テレビ
10.07(水)11:30

 障害者の賃金と、農業の人出不足。

 両方を解決しようと“農福連携”の取り組みが始まっています。

 

 名古屋市の身体障害者福祉連合会。ここで約20年、福祉の仕事に携わる坪井美佳さんは、障害者の賃金の低さに悩み続けてきました。

 障害者が働く施設の平均工賃は、1か月1万6887円(2019年度・就労継続支援B型事業所)。

 この現状を何とかしたいと、坪井さんが始めたのが“ハチミツ”を使った取り組みです。

「あっ、いました女王蜂!これ分かりますか、尾っぽが長いと言うか、こんなことめったにないです。愛着がわいてくるというか、ミツバチかわいいという気持ちになってきた」(坪井美佳さん)

 ハチへの愛着を語る坪井さん。しかし、当初はこれほど養蜂に関わることになるとは思っていなかったといいます。

「養蜂は知ってましたが、まさかこんなに関わるとは…。工賃を上げなくてはいけないという思いです」(坪井さん)

 

 

 坪井さんに養蜂を教えたのは、名古屋学院大学の水野晶夫教授。

 キャンパス内で養蜂をし、地元商店街と商品開発をするなど、ハチミツを通した街づくりをしています。

 水野教授も、障害者の賃金に対して、坪井さんと同じ思いを持っていました。

「障害者の方の賃金が低い。月額1~2万円という低い状況に直面。賃料をアップさせるには、高い付加価値ができる商品開発をする必要がある」(名古屋学院大学 水野晶夫 教授)

 

 

 そこで始めたのが「農福連携」という取り組み。障害者が農業などに携わることで、新たな働き口となり農業の働き手不足も解消します。

 この取り組みは三重県のイチゴ農家でも行われ、障害者の工賃は平均を大きく上回りました。

 坪井さんらが生産したハチミツは、近くの熱田神宮にちなみ「あつたハニー」として売り出されています。

 

 

 施設の利用者たちも“ハチミツ作り”に前向きに取り組んでいます。

「当初は何もできないだろうと思っていた。人の前に出て販売したり、ハチミツに携わって、あっ、こんなこともできるんだという発見ばかりで日々挑戦してます」(山崎啓成さん)

 坪井さんはあと半年ほど修行を続け、来年の春には利用者へ技術を教えるといいます。

「人の心がハチに伝わるというか、優しく接すればハチも優しい性格になる。穏やかな利用者さんが多いので、やりがいに結びつくといい」(坪井さん)
 

Locipo(ロキポ)
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