宿泊客“激減” ホテル業界が打ち出す“泊まらない”プランの数々

中京テレビ
06.15(月)05:00

 厳しい経営が続くホテル業界。“泊まらない”プランが続々と登場しています。

 6月上旬の休日。名古屋城のまわりを走るランナーを追うと、2人の男性が「ランニングステーション」と書かれた建物の中へ。

 ついて行くと、そこはホテルの客室でした。しかし部屋の中にベッドはなく、置かれていたのはストレッチマットとバランスボール。ランナーたちはこの部屋で、疲れた体をクールダウンさせていました。

 ここは名古屋城に隣接する老舗ホテル「ホテル ナゴヤキャッスル」。


 


 走った後に休憩したり、シャワーを浴びたりする「ランニングステーション」として、朝6時から午後1時まで、1人3000円で使うことができるのです。

 市内に住むランニング仲間の2人は、このプランを使い初めて客室に入ったそうです。

「キャッスルさんて、名古屋人にとって特別なので、贅沢でいいかなって」
「幸せな時間ですよね。リゾート気分を味わえる感覚。僕きょう自転車で来ましたけど」(利用者)

 

宿泊しないプランを打ち出したワケ

 創業51年を迎える、ホテルナゴヤキャッスル。いま、初めての事態に直面しています。

 新型コロナウイルスの影響で宿泊客が激減。客室の稼働率(4月、5月)は3%以下に落ち込みました。遠方からの客が見込めない中、ふと、目に入ったのがホテルの前を走る人たちでした。

「ランナーたちが増えてきた。ランニングコースにホテルが入りますので、空いている客室をランニングされている方に使っていただこうと」(ホテルナゴヤキャッスル 販売企画課 加藤美和さん)

 地元の人たちになんとか利用してもらおうと、あの手この手でアイデアを出しています。

 6月10日から始めた「父の日プラン(6月21日まで)」もそのひとつ。ホテルの一室で、家族そろってフラワーアレンジメントを作り、プレゼントするというものです。

「客室に入ってお花が置いてあり、お客さまに切ってもらって、生けてもらうっていう形にしたいなと思って」(ホテルナゴヤキャッスル 宿泊部 奥村真由さん)

 

 このプランを考えたのは、宿泊予約の管理をしている4年目の奥村さん。自分から動かないと仕事がないという状況で、初めて企画を提案しました。

「プランの提案から社内との関わりも増えたので、私にとっては大きな成長の場だった」(宿泊部 奥村さん )

 

 

 他のホテルでも、“泊まらないプラン”をあの手この手で考えています。
 
 名古屋市中区の「ホテルルートイン名古屋栄」でも、初めて宿泊しないプランを打ち出しました。

 提供しているのは、朝食やコーヒーも付いたテレワークプラン。さらに、ロビーには貸し出し用の絵本がずらり。子ども1人までなら無料です。

 しかしこのプランの利用は週4、5組。激減した宿泊客を補うのはまだまだ難しい状況です。

「新しいプランをどんどんアイデアを出して、販売して少しでも皆さまにご利用いただけるホテルをつくっていきたい」(ホテルルートイン名古屋栄 支配人 滝澤知恵子さん)

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