トランプ氏に期待する日本の自動車部品メーカー「世界の針路を占う」 アメリカ大統領選の行方
アメリカ大統領選の投票が日本時間の5日夜から始まります。選挙結果は愛知県の製造業にどのような影響を与えるのでしょうか。自動車部品を作る会社を取材しました。
愛知県日進市の荒川工業。トヨタ自動車などの大手自動車メーカーに納入する自動車部品をつくる中堅企業です。
エンジン用部品などを自動化された工場で生産しています。
杉谷社長はアメリカ大統領選について大いに注目しているといいます。
「今回の大統領選挙は世界の針路を占う選挙になるから非常に大きな影響が出ると思っています。世界的に経済が停滞・後退しているから、これを立て直すためにはトランプさんの力がいると思う」(荒川工業 杉谷卓志社長)
選挙結果でアメリカのEV政策が大きく動くか
社長自身は過去の実績からトランプ氏が再選したほうが経済が安定すると考えているといいます。
製造業にとってはEV=電気自動車の政策の行方が気になるところ。
選挙結果によってはアメリカのEV政策が大きく動く可能性もありますが…。
「電動化に対する当社の対応をスピードアップさせないといけないと思う。自動車以外の新規事業の探索も必要だと肝に銘じて経営している」(杉谷社長)
荒川工業では新規事業としてシャワーヘッドなどに使う「ナノバブル」の発生装置を製造。超微細な泡で洗浄能力が上がるといいます。
EV化でエンジン部品の需要が減り、儲からなくなる前にこういった新規事業で生き残りをかけます。
「電動化がどんどん広がっていけば、儲からない部品製造会社になってしまう。現状の(自動車部品などの)既存事業については進化させていかないと、生産性をあげるとか、効率化を図ることでやっていかないと生き残っていけないと思っている。(電動化の波で)3社に2社が淘汰されますから、競争に打ち勝つだけの既存事業の進化をさせないといけない」(杉谷社長)
アメリカ大統領選挙は日本時間の5日夜から投票が始まります。