難問ばかり“東山動物園検定” 2年連続1位の若者(21)「初の満点チャンピオンを目指す」 名古屋・千種区

名古屋の東山動植物園で毎年開催される“東山動物園検定”。動物に関することはもちろん、同園の施設、イベントなどのエピソードをもとに出題される試験です。そんなマニアックで難解な検定に、動物が大好きという若者が挑戦。目指すは、満点の東山動物園チャンピオン!果たして結果はー。
5月29日の東山動植物園(名古屋・千種区)。
多くの家族連れが楽しむ園内に、周りと少し様子が違う親子の姿がありました。
こちらは壁谷さん親子。息子の照樹さんの手には単語帳が。
動物を見ながらの会話もー。
照樹さん:「餌とか覚えてる?」
父親:「餌はフルーツ系中心じゃん」
照樹さん:「バナナ、リンゴ、キウイか」
かなりマニアックな話で盛り上がっています。
何をしているのか聞いてみるとー。
「きょう検定があって、1位をとりたくて必死に勉強しています」(壁谷照樹さん)
その検定とは“東山動物園検定”。
毎年、園内で開催され、今年は約40人が参加。
東山動植物園の動物はもちろんのこと、施設、イベントなどのエピソードをもとに出題される試験で、今年で10回目。
満点を取れば“東山動物園チャンピオン”の称号が得られるのです。
2年連続1位の照樹さん。
会社員として働きながら猛勉強をし、今回は初の満点を目指して、チャンピオンの座を狙っています。
では、東山動物園検定では、どんな問題が出るのでしょうか。
「アメリカバイソンってコブが特徴的で、コブが、どういうふうにできているか、動物の生態として出るので」(照樹さん)
一般の知識では、なかなか歯が立たなそう。
しかし、照樹さんは動物好きが高じて、検定で1位をとれるまでになったといいます。
照樹さんの部屋をのぞいてみると、約300体の動物のフィギュアが。
本棚に並べていて、気分に合わせて入れ替えているそうです。
そして、ペットにはー。
ウーパールーパーのウパ山先輩に、クランウェルツノガエルのツノくん。イモリは4匹も飼っているそう。
大好きな動物に囲まれながら、検定に向けて勉強に打ち込みます。
迎えた検定当日。
試験は45分間。4択のマークシート方式で50問あります。
実際に、どんな問題が出たのでしょうか。(答えは記事の最後に)
第1問:東山動植物園にいるペンギンはどれでしょう?
第2問:2021年末時点で、足こぎボートのデザインで実際に存在するものはどれでしょう?
難問ばかりの東山動物園検定。
照樹さんは全問正解を果たし、チャンピオンに輝くことができたのでしょうか。
結果はー。
「3位はなく、2位が同率で壁谷照樹さん」(司会者)
1位の得点は90点。88点の照樹さんとは1問の差という結果に。
「めちゃめちゃ複雑な気持ちですけど、悔しさをバネに、また来年に、今度こそ100点でチャンピオン、1位に返り咲けるように頑張りたい」(照樹さん)
【問題の答え】
第1問:4番のフンボルトペンギン
第2問:3番のレッサーパンダ