ドラゴンズ立浪監督 期待のルーキー不在でショックも 新外国人&福永選手に期待

プロ野球が31日開幕を迎えます。勝負の2年目を迎えるドラゴンズの立浪監督に、シーズン直前の今の心境を直撃してきました。

右の大砲を獲得
(立浪監督)「早いなぁという感じですね。3月、ここでWBCの壮行試合をした時にあと1カ月というふうな感じでスタートしたんですけど、非常にこの期間は早かったなと思います。」
--就任1年目は攻撃陣が奮わず最下位。チームの得点とホームラン数は12球団最低の数字でした。このためオフには自らドミニカ共和国に足を運び新外国人を調査。そして獲得したのがメジャー通算41ホームランを放った右の大砲アリスティデス・アキーノ選手です。そのアキーノ選手の第一印象については?
「名古屋に来て次の日に一緒に食事に行った時になんかすごく、イメージよりも真面目というか、そういう印象を受けました。元気か?とか言うぐらいの…自分は英語をしゃべれるわけではないので。」
--視察の際は、身長195センチと大柄なバッターのわりに、スイングがコンパクトなところが目を引いたという立浪監督。その一方でどこが弱点であるかも見抜いていました。
「やっぱりインコースの速いボールですよね。そこを我慢できればいいけれど、そこを意識させられてフォークボールであったり、外の変化球で(やられる)。打てないところを打ちにいかなければチャンスボールは必ず来ると思うので、これから開幕して、そのへんがどれだけ見極め、我慢できるのかなっていうのがひとつポイントになってくると思っています。」

新外国人への期待
3月17日の楽天戦。田中将大投手との対戦では、初球146キロの高めストレートを見送ると、2球目も同じコースのストレートを空振り。相手バッテリーもアキーノ選手の弱点を見抜いているのかインコース高めを攻めてきます。
しかし3球目、甘く入った146キロのストレートをレフトスタンドへ。失投を完ぺきにとらえた3号ツーラン。苦手のコースを攻められても甘い球を逃さない対応力を見せつけました。立浪監督は「いい面も悪い面もしっかり出た。課題の克服をシーズンを通してやっていけるように」と期待感を示しました。
--アキーノ選手への期待について具体的な数字は?
「打率的には高ければ高い方がいいんですけども、序盤で先制ホームランであったりゲームをひっくり返すような長打というのは当然期待したいと思ってます。」
新外国人の補強以外にも選手起用でチーム変革も。立浪監督は主力でもある二遊間の内野手を放出するという大胆なトレードを実施。そこにはルーキーを起用する方針でした。しかし…
「やっぱり痛い、というかショックはありましたけども。田中、村松という期待のルーキー2人がケガでちょっと長くかかりそうなので。次のことを考えざるを得ないので、というところはありますね。」

ドラフト7位福永裕基選手
そんな中で、セカンドの開幕スタメンが濃厚になったのが社会人の日本新薬からドラフト7位で入団した福永裕基選手。26歳のオールドルーキーです。オープン戦ではヒットの半分近くが長打と持ち味はパンチ力です。
「福永も非常にバッティングは思い切りがいいですし。少々粗くても時折カチンと打ってくれれば昨年になかった(下位打線が打つ)パターンの試合が何個かあればいいなと思ってます。」
そんな立浪監督が思い描く展開が見られたのが26日のオープン戦。3点リードして、なおも満塁で7番の福永選手。走者一掃のタイムリーツーベースを放ち、相手チームを一気に引き離します。まさに下位打線の長打で試合を決めたゲームでした。
--今シーズンの目標を言葉にすると
「もちろん優勝目指して頑張っていくわけですけども。ここ数年なかなか成績を上げれなかったことに関しては(選手に)もっともっと貪欲に勝ちに向かっていってほしいなと。すべてが結果の世界ですから、そういうチームに変えていけるようにしたなと思います。」