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見てるだけで愛おしい…老舗和菓子店の『アニマル生菓子』たねやで修業した若き三代目が生み出す新たな価値

東海テレビ
2021.10.26(火)

 愛知県瀬戸市に、SNSで話題の可愛い和菓子があります。クリクリとした大きな目のパンダにコアラ…。思わず笑顔になるこの和菓子を生み出すのは、伝統を守りつつ新たな作風で和菓子業界を引っ張る若き三代目の職人です。

■若き三代目の職人が生み出す見た目が可愛い「アニマル生菓子」

 愛知県瀬戸市にある創業50年の和菓子店「和菓子処 三好屋老泉(みよしやおいずみ)」。店頭には、季節の上生菓子や土産に最適な焼き菓子などが並び、地元のお客さんを中心に長年愛されてきました。

この店で今話題の和菓子が、見ているだけで愛おしくなる「アニマル生菓子」(480円要予約)です。 女性客: 「和菓子だと思えないくらい可愛くて、目が合った瞬間ハートを奪われました」 別の女性客: 「和菓子というとちょっと固い感じ(イメージ)ですけど、可愛いな、キュンってなるなと思いました」

 その可愛らしい見た目は、若い人たちを中心にSNSでも話題になっています。この菓子を作るのは、店の三代目の老泉翔太さん(30)です。

 史上最年少で「優秀和菓子職」に認定され、国家資格である一級技能士の資格を持つなど、和菓子業界で期待のホープとして注目されています。 翔太さん: 「幼い頃から和菓子が身近にあったので、お菓子でたくさんの人に喜んでもらいたいと思って」

 若い世代にも和菓子を愛してもらいたい。翔太さんは、和菓子を単なる商品でなく個性光る“作品”として「アニマル生菓子」を考案しました。

■寒天で動物たちの目の輝きを再現…キラキラ目で可愛らしさを強調

 繊細な「アニマル生菓子」。ベースには、生菓子の基本といわれる白あんやイモ、砂糖を混ぜた“練り切り”を使用します。

そこに、ようかんを煮溶かしたもので目や顔のラインを入れていきます。より可愛らしくするために、赤いほっぺを強調。さらに…。

翔太さん: 「金玉(きんぎょく)という、寒天に砂糖を加えて煮詰めたもの。これを羊かんの目に塗ってあげて、目のキラキラ感が生まれる…」

 寒天を塗り、目に輝きを…。このひと手間が可愛らしさを際立たせる技です。

■作った人の顔が見える和菓子が作りたい…老舗店で修業後26歳で家業を継承

 この「アニマル生菓子」について、二代目の父は…。 二代目の弘さん: 「僕たちの時とは違った感性とか、修業先で習ってきたことも取り入れて新しいことをやろうとするのはよくわかる。なかなか理解できないときもあるけども…」

 和菓子店の長男として1991年に生まれた翔太さんは、製菓学校を卒業後に広島・滋賀を代表する老舗の「たねや」で修業。26歳で実家に戻り、現在は祖母、父と三世代で和菓子を作っています。作った人の顔が見える和菓子が作りたいという翔太さんに、初代の祖父は…。

初代の恵さん: 「私たちとは全然時代が違うもんでね。私は何で始めたか、和菓子が好きとかじゃなくて、生活をせにゃいかんということで必死でやってきたもので…」

 この夏、翔太さんは約10年交際していた、修業先の広島で出会った彼女と結婚。8月から瀬戸で同居を始めたばかりです。奥様の実家も、7代続く老舗の造り酒屋ということで…。

妻の沙央里さん: 「ずっと父が頑張っている姿や、弟が実家を継ぐ姿を見てきて、すごく尊敬できるし私も支えていきたいなと思ったので愛知に来ました」

■和菓子の素晴らしさを知ってもらいたい…学校や地域の集まりで和菓子作り教室を開催

 この日の翔太さんは、「和菓子作り教室」のために、名古屋市内の老人ホームを訪れていました。翔太さんは、学校や地域の集まりなどに積極的に足を運び、和菓子の魅力を伝える活動を行っています。

参加者の女性: 「おいしかったです。改めて和菓子のおいしさが分かりました」 別の参加者の女性: 「頑張ってちょうだいね。大変な仕事。本当に、食べるのがもったいないぐらい」

翔太さん: 「和菓子をより多くの方に楽しんでいただけたら…。こういう活動から徐々に広がっていったらなと思います」

■和菓子職人を憧れの職業にしたい…自分だけのオリジナルの和菓子を作り続ける

 翔太さんは、ハロウィーンに向けての新作を開発していました。去年のハロウィーンでは、カボチャ型のクマが大好評でした。今年はそれを超えるような可愛い商品を構想中です。完成図もなく作り始めました…。

翔太さん: 「イラストに最初の頃は書いていたけど、書いているうちにアイデアが逃げてしまうような気がして…。作りながら形にしていく方がいいんじゃないかなと思ったので」

 練り切りを円柱型にしたら、もう一つ別に薄い丸型を作ってその上に被せます。ローブをかぶったお化けのクマさんです。しかし、まだ満足できる仕上がりではないようです。 翔太さん: 「布をもっとヒラヒラとさせるか、あとはハロウィーンなので、魔女の帽子みたいなものを付けたりとか…」

 アッと言わせるような作品を…。納得いくまで翔太さんの試行錯誤は続きます。 翔太さん: 「どうしても和菓子は、洋菓子に比べると地味な感じになってしまうので…。和菓子職人ってすごいな、かっこいいなという風にしていきたい」

「和菓子職人を、若者が憧れるような職業に」。翔太さんは、自分にしか作れないオリジナルの和菓子で和菓子業界を引っ張っていきます。

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