「何一つやましい所はない」選挙直前に有権者へ“菓子折り” 77歳市議を任意聴取 2千円程のゼリー詰め合わせ配る

　岐阜県本巣市の鍔本規之市議(77)が、今年9月の選挙直前に複数の有権者に菓子折りを配り、警察の任意の事情聴取を受けていることがわかりました。鍔本市議は取材に対し「近所付き合いの一環で、投票の依頼はしていない」と主張しています。 鍔本規之市議： 「隣近所のお付き合いの中でしていることを、選挙違反だと言われること自体が、ちょっと納得できないです。『ご迷惑をおかけします』ということで配っただけ。毎回のことだし」 　本巣市の鍔本規之市議(77)は今年9月の市議選の告示直前に、関係者を通じ、事務所近くの複数の有権者に2000円ほどのゼリーの詰め合わせを配りました。

＜有権者＞ 「『受け取れない』と言ったが、ほとんど無理やり渡され、そのまま警察に届けた」 　鍔本市議は、選挙で707票を得て6回目の当選を果たしましたが、投票の依頼はしていないと主張します。 鍔本規之市議： 「言いたいのは、選挙違反をしなければいけないほど、私は人気がないわけじゃないんです。選挙運動をしなくても当選はします。何一つやましいところはないと思っているから、堂々と市政について今までと同じようにやっていきます」

　一方、本巣市民は…。 本巣市民ら： 「議会の中では、非常に発言力が強い方だと思います。本当にあったなら責任をとらないといけませんよね」 「市民の感覚とずれている方なんでしょうね。やっちゃいけないと分からないのかなって、一般常識的に」 　警察は、鍔本市議や菓子折りを渡された有権者から事情を聴き、買収にあたる可能性もあるとみて、捜査を進めています。