予約不要の“ジブリパーク”!? 来場者は急上昇もピンチな訳とは? 愛知・瀬戸高校

11月に愛知県長久手市に開園した「ジブリパーク」。全国からジブリファンが押し寄せていて、来年2月まで入場の予約がほとんど埋まっていますが、なんと予約なしで行ける“ジブリパーク”が存在するんです。
愛知県瀬戸市にある県立瀬戸高校。
訪ねてみると、床には“マックロクロスケ”!
そして階段を上り、扉を開けた先にあったのは予約なしで行ける“ジブリパーク”です。
こちら全長5メートルのネコバス。テントの骨組みに段ボールをはりつけてできています。
さらに断熱材などでできたロボット兵に、紙粘土で作ったジブリ飯などなど。
実は、これ全部、高校生たちが約4か月かけて作ったものなのです。
奥村泰生さん(2年生):
「先生がジブリの方から「生徒たちが作るなら作ってもいいよ」と許可を得たので、「じゃ、つくろう」と」
この学校で、15年前から毎年開催している「図書館まつり」。
例年、絵本などの世界を再現してきましたが、今年は、ジブリパークのオープンに合わせてジブリ作品を展示しています。
奥村さん(2年生):
「今回、小さい子どもたちが遊んでくれることを前提に作ったので、内容に凝ってしまって制作時間が結構かかった」
小さなお客さんのためにも、強度や楽しさにこだわって作ったさまざまな展示品。
例えば、天空の城ラピュタに出てくる「フラップター」。実際に動かして楽しむことができます。
好きなキャラクターとの記念写真もほぼ待ち時間なしで撮り放題!
そして展示品などについてのクイズに全問正解すると、もらえるのが生徒たちがどんぐりを使って一つ一つ手作りしたトトロです。
一般公開は授業終わりの1時間半だけですが、この日訪れたのは59人。一日の来場者数として、過去最多を記録しました。
そんな大盛況の図書館まつり。実は、ある問題に直面しているそうです。
丸山洋生 校長:
「生徒の数が、ここ数年でかなり減っています。なかなか課題としては難しい」」
少子化などを背景に年々減少している生徒数。
人手も予算も必要な大がかりなイベントは開催しづらくなっているのが現状だといいます。
なかなか根本的な解決が難しい問題ですが、生徒や先生たちはいま自分たちにできることに精いっぱい取り組んでいます。
福岡蒼唯さん(1年生)
「(今年は)大変でしたけど、楽しかったです」
奥村泰生さん(2年生):
「これほど大きなイベントができて、たくさんの人が来てくれて、とてもうれしかった」
丸山洋生 校長:
「子どもと一緒に瀬戸高校の図書館を訪れていただく、そうした良い伝統は是非残したいと思いますね」
この展示、本来は11月22日までの予定でしたが、最多の来場者を記録するなど大盛況のため、12月1日~3日にも一般公開することが決定しました。11月30日までは学校が定期試験のため、校内へは立ち入れないということです
12月1日(木)午後3時~5時
12月2日(金)午後3時30分~5時
12月3日(土)午後1時~4時
※日によって公開時間が異なるので詳細は瀬戸高校のホームページから確認してほしいとのことです。