藤井聡太六冠が最年少「永世竜王」 永世称号は3つに 来年は“年男”「競走馬のように全力疾走したい」

将棋の藤井聡太六冠が、快挙達成です。13日の竜王戦で勝利し、史上最年少の「永世竜王」の資格を獲得。一夜明けた14日の会見では、来年の意気込みを語りました。
藤井六冠に佐々木勇気八段が挑んだ今期の竜王戦七番勝負の第4局。13日午後6時半過ぎに佐々木八段が投了し、藤井六冠がタイトルを防衛しました。
これで藤井六冠は竜王戦5連覇となり、最年少で「永世竜王」の資格を獲得しました。
一夜明けた14日、会見に臨んだ藤井六冠。
13日とはうって変わって、温和な表情を見せていました。
「(対局が)終わった直後には実感はわいてこなかった。少し時間が経って防衛の喜びと永世竜王の獲得、光栄な気持ちを実感できた」(藤井六冠)
「永世」称号は、将棋の8つのタイトルに設けられていて、資格を獲得するにはそれぞれ厳しい道のりがあります。
藤井六冠は、これで3つめの永世称号を獲得しました。永世棋聖、永世王位、そして永世竜王。いずれも5連覇で獲得。最年少での快挙です。
「永世竜王、永世三冠の獲得は歴史に名を残した棋士ばかり。自分も加わることができたのは名誉なこと」(藤井六冠)
色紙には「不抜」と揮毫しました。
「不抜は意志が固くて動じないということ。自分の読みを上回る手を指されたりした時に、うまく乗り越えていけるかが大きなポイントになる」(藤井六冠)
地元・瀬戸市役所に懸垂幕

藤井六冠の地元、瀬戸市では「永世竜王」を祝う懸垂幕が張られました。
いつも商店街でシャッター将棋盤解説を続ける、飯島加奈さんの姿も。
「地元でこんなに素晴らしい方がいて本当に感謝。永世を八冠とれると信じているので、まだ道の途中だと思っている」(飯島さん)
藤井六冠のタイトル戦は、これが年内最後。
実は藤井六冠は午年生まれ。来年は年男ですが…。
「気がついていなかった。競走馬のように全力疾走したいと思う」(藤井六冠)





