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先月地区の防火訓練実施したばかり…貴重な文化財どう守っていくのか 三重・関宿の店舗火災
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02.27(木)16:20
26日夜、三重県亀山市の「関宿」で火事がありました。”古くからの町並み”の一角は、一時騒然となりました。
出火当時「店舗は無人だった」
27日午前0時ごろに撮影された映像。
建物の屋根から赤い炎が激しく上がる様子が捉えられています。
警察や消防によりますと、26日午後10時45分ごろ、亀山市関町中町にあるうなぎ店から火が出ているのを近くに住む人見つけ、消防に通報しました。
火は通報から約3時間半後に消し止められましたが、木造2階建ての建物が焼けました。
周囲の建物への延焼はないとみられています。
火が出た当時、店は無人の状態で、けが人はいませんでした。
「昨夜の火災から一夜明けた現場です。まだ焦げ臭い匂いが残っています。」(記者)
現場は文化庁が選定した「保存地区」
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火事があったのは江戸時代から明治時代に建てられた古い建物が並ぶ、東海道の宿場町「関宿」の一角で、文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
27日も、古い町並みを見に、観光客が訪れていました。
「こういう風情が好きなので、いろんなところを回っている」
「(火事がおきて)残念ですね。古い建物と共存していくのは難しいと思う」(観光客)
貴重な文化財を火事の脅威からどう守り、どう後世に残していくのか。
木造の建物も多く、先月には地区の防火訓練も実施されていましたが、起きてしまった今回の火事。地元の人は…。
「びっくりした。このあたりで火事がおこったことはなかったので」
「(火事は)残念なことです。町並みを維持していくのはなかなか大変だと思います。空き家ばかり増えていますしね」(地元の人)
警察は、火事の原因を詳しく調べています。