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作って楽しみ、飾って楽しむ。自分の思い通りにできる「ミニ盆栽」!

車やプラモデル、カメラなど、趣味の世界を楽しむ大人たちに密着してその魅力を調査する『極上ライフ おとなの秘密基地』。2016年~2018年までテレビ愛知で放送され、現在はLocipoでアーカイブを見ることができる。

今回の秘密基地の主は、ミニ盆栽に魅せられた三重県四日市市の溝口明仁さん。幹を自由自在に形を変えることができる、驚きの方法を紹介する。


ミニ盆栽には、どっしりとした幹を作る技もあるそうだ。小さいが大きく見せたい、そういう木を作りたい時に使う方法である。


「木の幹がちょっと長いので、『取り木』っていう方法で、ここから上を取りたいと思う」と溝口さん。幹の途中を切り取って別の鉢に植え替え、幹を太らせる方法を『取り木』と言うそうだ。


根を出させたいところから削り、幹の途中の皮を剥ぐ。今は細いけれど、根が出れば太り木の価値が上がるそうだ。「やってみるとやみつきになっちゃう」と溝口さんは言う。削ったところに植木鉢をかぶせミズゴケを入れ、さらに根が張りやすくするために赤玉土を入れる。あとは根を出るのは待つだけ。根が出るのはだいたい3ヶ月後、切り離すのは1年後の予定だそう。

「自分の思い通りにできる、それがミニ盆栽の醍醐味」と溝口さんは語る。作って楽しみ飾って楽しむ、ミニ盆栽は深い。


盆栽仲間の佐藤勝弘さんと渡辺壹興さんが、溝口さんを訪ねた。渡辺さんは陶芸家で、ミニ盆栽用の鉢を作ってもらっているそう。「展示するときの飾りが楽しい。色んな鉢や色んな木を使えることが魅力」と渡辺さん。


さらに「鉢は使われてこそ、味が出てきてより良くなる」と渡辺さんは続ける。この棚にある鉢は、すべて渡辺さんの作品だ。「1番最初に購入した鉢。お願いして作ってもらったので、非常に思い入れがある」と溝口さんは感慨深そうだ。「木も鉢も出会いがあるものでね。どの木を植えたら一番映えるか。それが一つの楽しみだね」と佐藤さんはミニ盆栽の魅力を語る。


ミニ盆栽の世界に魅せられている溝口さんの自宅の庭には、70種類以上1000を超えるミニ盆栽がぎっしり。一つでは飾れないので、種類が必要になるそうだ。


ミニ盆栽は、多い時には10種類以上の鉢を組み合わせて飾り付ける。常緑の松などを中心に据え、枝ぶりや木の形がユニークなもの、季節の花や実がつくものなどを、バランスよくレイアウトして楽しむのだ。


溝口さんが今回取り組むのは、9点飾り。これから実をつけそうなものも考えて鉢を選び、2つの棚を使って9点をレイアウトしていく。

「ミニだとたくさん配置できるっていうのが特色。色々な樹種が入ってきて、構成が難しくなるが楽しめる」と語る。あっちかなこっちかなと、悩みながらも楽しそうに作業する溝口さん。

春から真夏にかけて、新しい芽が出てきてきれいだけれども緑ばかりなので、鉢でカバーして、もっと華やかな感じに作る。黄色や赤や絵鉢で着飾ってあげたいのだそう。


そして1カ月後、華やかな鉢で着飾って彩りを添えた。タイトルは「新緑」。この季節だからこそ楽しめる緑の共演だ。大胆に曲づけされた姫リンゴは、9年かけてようやくこの太さになったんだそう。さらに大木さながら迫力のカングミも登場。5年前に取り木をしたおかげで、足元からどっしり育っている。

「ここまで続けるとは自分では思ってなかった。もうやめられません」と溝口さんは笑顔で話す。ミニ盆栽の楽しみは無限大である。

『極上ライフ おとなの秘密基地』

【放送局】テレビ愛知 2016〜2018年放送(現在はLocipoでアーカイブを視聴可能)
【番組HP】https://tv-aichi.co.jp/himitsukichi/
【You Tube】https://www.youtube.com/watch?v=Y5zxNngxsVU

極上ライフ おとなの秘密基地

趣味を通して人生の喜びを追求する、大人のための「知的好奇心」探求番組。

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