アサリ不漁の中…新たな「アサリ以外の」名物を探る! 試食会で登場した7種類の貝 選ばれた人気ベスト3は? 愛知・田原市

愛知県田原市ではきのう、地元観光協議会が試食会を開催。名物の「アサリ以外の」貝の魅力をみんなで探るのが目的でした。
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(伊良湖岬観光協議会 高橋一将 会長)
「大アサリが近年、すごく値上がりしちゃって。他の貝を食べてみんなで試食して、使ってみようと思い企画した」
人気の大アサリも不漁続きで、10年ほど前は小売りで1キロが約400円だったのが、今では10倍以上の5000円ほどになっているのです。
(高橋会長)
「近年までは、大アサリが品切れなんて考えてなかった。お客さんに申し訳ない気持ち」
試食会には、危機感を抱く地元飲食店やホテル関係者らが参加。伊良湖の言わばストロングポイントとなる「貝」は見つかるのでしょうか?
きのう試食した貝は全部で7種類。どれも昔からとれはしますが、積極的に地元名産として売り出してきたものではないと言います。
では試食会での人気ベスト3をご紹介します!
【同率3位】「コリコリ感がたまらない」&「食べやすいサイズ」
(試食者)
「ホラ貝の生が好き。コリコリ感がたまらない」
「これぐらいのハマグリのサイズが、一番食べやすい」
ホラ貝とハマグリが同率で3位でした!ホラ貝は、伊勢湾沖でとれ、手のひらサイズで約500円。とったあと「いけすで鮮度を保つ」ことも容易で刺身にしてもボイルにしてもOKです。
(大野記者)
「生のホラ貝。しょうゆでいただきます。おぉ、おいしい。味がさっぱりしていてクセも全然ない。すごく食べやすい」
続いて2位は…。
【第2位】アサリよりも安く、上品な味わいが特長
(試食者)
「ナガラミ。おいしい」
「ナガラミ」
ナガラミは正式名称「ダンベイキサゴ」という巻貝で、地元・赤羽根港沖で底引き網にかかります。1キロが約2000円。アサリより安く手に入ります。
(大野記者)
「お酒のつまみにぴったり。肝の苦みがほどよくあって、磯の風味がすごく鼻に抜ける。最高ですね。これは2位になりますね」
「味はサザエ、食感はアワビ」と評する人もいて、上品な味わいが特長です。
そして、1位は…。
【第1位】アサリと同じ仲間 「海鮮の甘み。他の貝とも全然違う」
(試食者)
「スダレ貝が一番おいしい。可能性がある」
「私もスダレ貝を、今後はおしていきたい」
「スダレ貝が一番おいしかった」
三河湾で年中安定してとれるというスダレ貝は1キロ約600円。アサリと同じ仲間の貝ですが1/4以下の値段です。
(大野記者)
「甘いです。本当に海鮮の甘み。アサリとも全然違う。他の貝とも全然違います」
(試食者)
「うま味が詰まっていて、口の中で貝のうま味が広がっていく」
「バター焼きや洋食にも入れたら、面白いおいしい料理が楽しめるのでは」
今後の課題は?
いずれの貝もアサリや大アサリに負けずにブランド化ができるといいのですが…課題は?
(高橋会長)
「通年でどうやって“活かしていくか”や“仕入れやすさ”。安定供給がほしい」
期待は大きいようで…。
(高橋会長)
「大アサリは値段は高いが、食べたい方は食べていただいて、選択肢としていろんな貝があれば、それを目的に来る客も増えるのではと期待している」
アサリにかわる伊良湖の救世主は現れるのか。今後に注目です!