
【東海】「台風15号」あす午後に最接近 警報級大雨・線状降水帯が発生するおそれも… 愛知・名古屋・岐阜・三重の天気予報 最新の雨・風シミュレーション 気象庁発表【台風情報】

きょう未明、台風15号が発生しました。台風になったのは奄美大島付近で、かなり日本に近いところで台風になりました。
【画像】いつどこで雨が降る?「台風15号」最新の進路予想 雨・風シミュレーション
その後も北上を続けていて、午後3時時点で九州のすぐ南の辺りまで進んできています。台風の進路図を見ていくと、現在九州のすぐ南にある台風15号は、このあと進路を東に変えて、明日の日中東海3県に最も接近をするような予想で、これから雨のピークを迎えるところも多いでしょう。
昨日に比べると予報円はかなりコンパクトになりました。これは進路として定まってきたということなんですが、進路は昨日よりも少し南寄りに変わってきています。
最新の予想では、明日午後に紀伊半島のあたりに進んでくる予想ですが、もし南の方の進路をたどるということになると、東海3県には上陸しない可能性もあります。ただ、予報円の北側を通るとちょうど名古屋の辺りを台風の中心が通っていくようなおそれもありそうです。
どこを通っていくのかという進路はまだ定まっていませんが、東海地方に近づくというのは間違いないと言ってもいいような予想になってきています。
台風から遠く離れた地域でも雨
発達した台風だと、真ん中あたりにはっきりとした目が出ますが、この台風15号は、目がありません。現時点できていないということは、勢力としてはそこまで強くはないということが言えるでしょう。
ただ、台風自体の勢力が強くなくても、ことし上陸した台風12号のように雨が強く降るおそれがあります。台風がまだ近づいていない西日本から東日本でも、すでに広い範囲で雨が降っています。東海3県も台風自体は近づいていませんが、雨が強まっているところもあります。
また、昨日に比べて雨が強まるタイミングが少し遅い予想に変わってきています。ただ、きょう夜ごろからは次第に活発な雨雲が、南から吹く風とともに東海3県に流れ込んでくる予想です。日付が変わって明日になっても雨が強まりやすい状況は続きます。
東海3県に最も接近するのは、明日午後の予想ですが、通勤通学の時間帯も岐阜県や愛知県を中心に雨が強まる予想です。
大雨警報が出るおそれはありますが、暴風警報は今のところ出るおそれというのは発表されていません。明日の朝は余裕を持った行動、出かける前には最新の気象情報を確認するようにしてください。
そして昼前頃になると次第に台風の中心が近づいてきますが、午後になると、台風が進むのと同時に雨雲も抜けていく予想なので、ピークは明日の昼過ぎにかけてということになります。
ただ、東海3県は「線状降水帯」が発生するおそれもあるという予想になっています。
東海3県に台風が最も接近するのは、あすの昼過ぎ~夕方ごろです。ただ、今夜からあすの昼過ぎ頃にかけて、線状降水帯発生のおそれがあるということなので、近づくよりも前の段階で線状降水帯が発生、もしくは警報級の大雨になるおそれがあります。
きょう~あすにかけての最新の雨・風のシミュレーションを画像で掲載しています。
東海地方では300ミリ予想
【24時間の予想雨量】
〈4日午後6時〜5日午後6時(多いところ)〉
東北地方 120ミリ
関東甲信地方 200ミリ
北陸地方 100ミリ
東海地方 300ミリ
近畿地方 250ミリ
中国地方 120ミリ
四国地方 250ミリ
九州北部地方 200ミリ
九州南部 120ミリ
気象台は土砂災害や、低い土地の浸水、河川の増水などに警戒するよう呼び掛けています。