「CDすら知らないという人がレコードを買っていく」 “アナログレコード”人気再燃の理由
新中日ビル 開店前に長蛇の列 テナントの3分の1が名古屋初出店
新しい中日ビルが23日オープンしました。
開店前にずらりとできた長蛇の列。お目当ては新中日ビルです。午前10時の開店とともにオープンを待ちわびた客が殺到しました。新しい中日ビルは、地下5階、地上33階に93のテナントが入り、そのうちの31が名古屋初出店です。
そのうちの1つ、「モノリス ナゴヤ」は機能性と耐久性を追求したナイロンバッグの人気のブランドです。また、地下1階には、飛騨牛の希少部位を購入できる岐阜の有名精肉店や、あんかけスパゲティやきしめんなどの名古屋メシを気軽に味わえるレストラン街などもあり、この地方のグルメを楽しむことができます。
中日ビルにレコード店「新鮮」や「懐かしさ」老若男女問わず人気高まるアナログレコード
石井 俊大アナウンサー:
「レコードがずらりとたくさん並んでいます。ジャズにJ-POP、クラシックなどもありますね。お客さんも多く集まっています。お年を召した方が多そうですが、中には若い方もいらっしゃいますね」
店内にずらりと並ぶアナログレコード。その数、約1万6000枚です。価格は安いものだと500円程度ですが…中には27万5000円と高額の商品も。昔懐かしい昭和の歌謡曲から最新の洋楽まで幅広いジャンルを取り揃えています。
午前10時。お店がオープンすると、駆け込む人の姿も。熱心にお目当てのレコードを探していました。
1980年、アナログレコードは生産金額は約1800億円と最盛期を迎えますが、その後はCDの台頭や音楽配信の普及により急激に減少。2010年には約1.7億円とピーク時の1000分の1ほどにまで衰退しました。しかしそれ以降は再び増加に転じ、2023年には約60億円と規模が拡大しています。一体なぜなのでしょうか。
フェイスレコード名古屋店
吉田 一俊店長:
「CDすら知らないという人も増えている。そういう人が物体として音楽を聴くのが新鮮。針に落とす所作などが若い人にかなり受けている。当時レコードを聴いていた人も懐かしさから買う人が増えてきている」
実際にレコードを聞かせてもらうと…
石井 俊大アナウンサー:
「(レコードは)CDのサウンドで全然違う。(音が)平面でなく立体的に聞こえてくる。これがある種の懐かしさに通ずるのではないかと思う」
レコードを買いに来た人は…
50代会社員:
「やはり音質ですよね。昔のことを思い浮かべながらこういう音楽を聴いています」
20代会社員:
「1年ぐらい前からはまって、今は100~200枚くらい持っています。今は4枚で、今からもうちょっと買おうかな」