医師「重篤な健康被害の可能性」国内未承認の“美白クリーム”を違法に保管か 30歳女逮捕 客14人に肌荒れ等

　今年2月、国内未承認の美肌クリーム「メラケアフォルテ」を、違法に自宅で保管した疑いで5月8日、30歳の女が逮捕されました。 　逮捕されたのは大阪市のアルバイト、橋本紗衿容疑者(30)です。 　今年2月、「メラケアフォルテ」という日本で承認されていない医薬品の美白クリーム5本を、違法に自宅で保管した疑いがもたれています。 　インド製のこのクリームは、そばかすやシミなどが消える美白効果をうたい、SNS上で話題になっていたということですが、クリームを使った人の中には肌に異常を感じる人がいたということです。 　警察によりますと、橋本容疑者は1本3000円ほどで71人の客に販売し、このうち14人に肌荒れやかぶれなどの症状が確認されたといいます。 　このクリームについては、厚生労働省にも皮膚のかぶれなどを訴える被害が報告されていて、皮膚科の医師もその危険性を指摘しています。 銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子院長： 「危険性の高い成分が結構な濃度で入っている。赤みやひりつき、かぶれの症状を目隠ししてしまう、炎症を抑えるステロイドもセットで含まれている。一般の方が塗ることで皮膚に重篤な健康被害が生じる可能性があり、危険だなと考えます」 　調べに対して橋本容疑者は「医薬品ではなく化粧品の類だと思っていた」と容疑を否認しています。