違反ドライバー「お金ほしいんでしょ?」交通警察隊に罵声を浴びせる 切符を奪い取り「説明いらない」
深夜3時の名古屋第二環状自動車道(通称・名二環)。制限速度60キロメートルの中、猛スピードで駆け抜ける1台の車を発見しました。パトロール中の警察車両を追い抜き、速度は80キロメートル以上に。高速道路交通警察隊の越迫未知巡査部長と水野慎也巡査長が、すぐさまスピード違反の車両を取り締まります。
越迫未知巡査部長:「パトカーについてきてください」
サイレンを鳴らして誘導する高速隊。速度の計測結果は85キロメートルと25キロも超過していました。
水野慎也巡査長:「愛知県の高速隊です。ちょっと速度が出ていたので、免許証を持ってパトカーまで来てください」
「僕の車の速度だって証明できる?」と反論する運転手
25キロの速度違反で止めた50代と思しき男女。計測結果を見せると「あれが何で僕の車の速度だって証明できるの?」と言い訳をします。
水野巡査長:「真後ろで測ったので」
男:「証明できるの? それ」
水野巡査長:「それ以外に車1台もいなかったので」
実際の映像を確認すると…
パトカーの映像を確認したところ、前を走るのは男性の車1台のみでした。水野慎也巡査長が車で待つことを伝えると、男は「大至急お願いします」と急いでいる様子です。手際よく切符を作る越迫巡査部長ですが、「まだですか?」と運転手から声かけが。
水野巡査長:「危ないので乗って待っていてください。急いでやっていますので」
男:「もういいから早く。終わったでしょ?」
水野巡査長:「今、降ります。危ないので中に入ってください」
男:「これ何キロだったらいかんの?」
水野巡査長:「制限速度60キロメートル以上は」
男:「みんなそうじゃない」
水野巡査長:「それを取り締まっているんですよ」
男:「だったら、全部捕まえてよ!」
水野巡査長:「もちろんやっていますよ」
男:「やってないが! 1台で全部捕まえられる訳ない」
水野巡査長:「1台1台やっています」
助手席の女性が乱入、切符を奪い取る
あとは違反の説明をすれば手続き完了です。すると助手席の女性が「まだ? 急いでるから」と乱入してきました。
女:「ここ、60キロで走る人いるか?」
水野巡査長:「その取り締まりをやっています」
男:「取り締まってない、全然。全部走っとるが!」
再び押し問答が繰り広げられます。
さらに違反の説明をしようとすると、「いいよ、いいよ、しなくて」と高速隊の話を拒否。作成した切符を強引に奪い取りました。
水野巡査長:「ダメです!」
越迫巡査部長:「やめてください」
女:「私たちは今から用事があるの!」
「知らんよ! うるさい!」と高速隊に噛みつく
越迫巡査部長:「だから今、急いでやっているの」
女:「時間ないから、説明なんかいいよ。お金ほしいんでしょ?」
越迫巡査部長:「運転手さんと話をさせてください」
女:「ほら、見てよ。誰が60キロで走るのよ」
水野巡査長:「これが終わったら、また取り締まります」
女:「何をやっているの? みんな走っている!」
水野巡査長:「今、この状態でどうやって取り締まるの?」
女:「知らんよ! うるさい!」
一方、女性の剣幕を目の当たりにした男性は、落ち着いた様子でサインしました。最初から協力していれば、すぐに終わったはずです。
水野巡査長:「気をつけてください。お願いします」
女:「バチ当たるよ」
男:「早く捕まえに行けや」
越迫巡査部長:「激情型ですね…」
水野巡査長:「そうだね」
名古屋第二環状自動車道(名二環)は交通量の割に道幅が狭く、事故が多発しています。そのため制限速度は全区間に渡って時速60キロメートルです。制限速度を守って、安全に運転しましょう。