
愛知県の“住みたい街・駅”ランキング 1位は…4回連続同じ駅 4位は「栄」 3位は「豊橋」 2位は「金山」

リクルートが運営する住宅情報サイト「SUUMO(スーモ)」は、愛知県に住んでいる人を対象に「住みたい街(駅)」のアンケート調査を実施。5日、そのランキングを発表しました。
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調査対象は、愛知県在住の20~49歳の男女2000人で、年代の内訳は以下の通り。
名古屋市 名古屋市以外 合計
男性:20代 90 198 288
30代 102 227 329
40代 126 299 425
女性:20代 90 176 266
30代 97 201 298
40代 120 274 394
合計 625 1375 2000
まずは、愛知県内の「住みたい街(駅)」ランキング。10~6位をご紹介します。※〈 〉は、代表的な沿線名
■第10位は「千種」〈地下鉄東山線〉 得点214
■第9位は「名鉄一宮」〈JR東海道本線〔尾張一宮〕〉 得点241
前回の14位から大幅に順位を上げた「名鉄一宮」。一宮市は、名古屋と岐阜の中間に位置し、「名鉄一宮」から「名鉄名古屋」までは特急で15分。さらにスーモの担当者によりますと「JR尾張一宮」と一体化したターミナル駅というのも、利便性がよく、人気の理由の1つとのこと。
そして、2024年1月に閉館した駅西口直結の「名鉄百貨店 一宮店」の跡地には、2025年度中に複合施設が誕生予定。さらに、駅の東側には子育て支援センターや、一宮市中央図書館などが入った「iービル」があり、周辺環境が充実していることなども注目を集めている理由と話します。
第8位~4位は… 「街が発展していく」という期待感が左右?
■第8位は「刈谷」〈JR東海道本線〉 得点242
■第7位は「星ケ丘」〈地下鉄東山線〉 得点:243
■第6位は「岡崎」〈JR東海道本線〉 得点:250
「岡崎」は、前回の調査では9位だったものの、今回は6位に。岡崎市にはことしの秋、県内初の「三井アウトレットパーク岡崎」がオープン予定。さらに、2026年春に岡崎駅の東口に複合商業施設が開業する予定で、担当者によりますと「街が発展していく」という期待感などから、人気を集めているとのこと。
■第5位は「覚王山」〈地下鉄東山線〉 得点:274
■第4位は「栄」〈地下鉄東山線〉 得点356
「栄」エリアでは、2024年に中日ビルが全面リニューアル。また、2026年には地上41階、地下4階の高層ビル「ザ・ランドマーク名古屋栄」が開業予定で、続々と再開発が進んでいることが人気を高めている理由ではないかといいます。
では、気になる第3位~1位は…
第1位~3位は 3回連続で同じ駅名
■第3位は「豊橋」〈東海道新幹線〉 得点368
■第2位は「金山」〈名鉄名古屋本線〉 得点570
■第1位は「名古屋」〈名鉄名古屋本線〔名鉄名古屋〕〉 得点1237
(直近2回の調査(2020年・23年)に引き続き、1位、2位、3位の順位は変わらず)
1位の「名古屋」は、2位の「金山」と2倍以上の差をつけていますが、この理由について、担当者は「近年、若い世代が家を購入する時に重要視しているのが『資産性』。売ることを前提に、その都度自分の状況にあった家を購入する傾向にある。名古屋はターミナル駅ということで、資産価値が落ちないと考えられているのでは」と話しています。
一昔前は、「住む場所」といえば閑静で落ち着いた住宅街が人気で「のんびりできるかどうか」というのが大切にされてきました。それが近年は、遠出をしなくても家の周辺で買い物ができる、遊ぶ場所があるという「コスパ」や「タイパ」が重視され、居住環境に求めるものが変わってきているといいます。
今回の調査は、あくまで「住みたい街・駅」という“憧れ”のアンケート。本当に住みたい街に、希望の価格帯で住めるのかは別として、1~10位にランクインしている街には、みなさんの憧れ・期待が込められていました。