職員へのパワハラで辞職の東郷町長　最後の登庁日にセレモニーはなし　愛知

職員へのパワハラで、辞職を表明した愛知県東郷町の井俣町長。2日、最後の登庁日を迎えましたが、見送りのセレモニーは行われませんでした。

　午前8時すぎに登庁した、愛知県東郷町の井俣憲治町長。報道陣の質問には一切答えず登庁しました。

　井俣町長は、就任した2018年から職員に対し「お前らの脳みそは鳩の脳みそより小さい」と発言するなどハラスメントを繰り返してきました。

　庁舎内を移動する町長に話を聞くとーー

「Ｑ．町長室に足を運ぶのはきょうが最終日ということですが、感慨、思いは」
「Ａ．まだそこまでの状況じゃなくてですね…日常の連休明け以降の業務について、町民のみなさんに役場内で問題がないような形で、どんどん上がってきていますので、そこまでの状況に至ってないということで・・・」（東郷町 井俣憲治町長)

見送りセレモニーはなし

　そして、午後5時すぎ、集まった報道陣に職員に謝罪したかどうかを聞かれると。
　　
「6年間の仕事を進めていく中での私なりの思いや配置の考え方などを踏まえて、詳細をというわけではないが、私の足りなかったことでこうはなったけど、皆さんにはしっかりとした力があるので、これから期待していますと。謝罪するところは従前と言葉としては同じだが改めて最後にと伝えさせていただいた」（東郷町　井俣町長）

　町長は、職員への謝罪と激励の気持ちを綴った手紙を副町長に託したといいます。

　役場では花束の贈呈や見送りのセレモニーは行われませんでした。

　辞職に伴う町長選挙については「出馬は考えていない」ということです。