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「エスコンフィールド」の評価は?中日ドラゴンズレジェンドOB荒木雅博×平田良介が各球場を徹底解説

今回は2人の中日ドラゴンズレジェンドOBがぶっちゃけトーク! 2023年の秋季キャンプで日本ハムの臨時コーチを務め、今春から高校野球の強豪「中京大学附属中京高等学校」の臨時コーチに就任した荒木雅博と、持ち前の長打力で2017年には侍ジャパンとしてWBCにも出場した平田良介が、好きな球場と嫌いな球場を赤裸々に明かす。さらに、2023年に誕生した、日本初となる開閉式屋根付き天然芝球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」についても、プロならではの視点で語る。

【動画を観る】“エスコンフィールド”の雰囲気は最高!荒木臨時コーチが語る「球場の話」

荒木が守備で好きな球場は「ナゴヤドーム」! 打者としては?


荒木が現役時代に打者として好きだった球場は、「神宮球場」。その理由は「ホームランが入りそうな気がするから(笑)」。平田も「あそこは、とりあえず当たったら入りそう」と続ける。「この俺がそう思うぐらいだから、ホームラン打てる人は、みんな好きだと思う」という荒木は、現役通算本塁打34本のうち9本を神宮球場で打っていた!

荒木が守備をする上で好きだったのは、本拠地「バンテリンドーム ナゴヤ」。「芝が一番守りやすかった」と語る。すると平田は、「バンテリンドーム」の人工芝で足腰に負担がかからなかったかと質問を。「バンテリンドーム」ができた最初の頃はコンクリートとクッションの部分が薄いため、芝が硬かったという。しかし荒木は足腰が強かったようで、「若い時は全然なかった。でも、他の球場がロングターフになっていって、そっちに慣れたらその方が楽になった」と本音を。



反対に、打者としての荒木は「バンテリンドーム」が苦手だったようで、「広い!」と一言。‘23年の球場別本塁打数も、「神宮球場」の168本に比べて「バンテリンドーム」は58本と、データ的にもホームランの出にくい球場だということがわかる。「最後、フェンス際でスッと失速する気がした」と平田。ここで2人は「現役だったらホームランテラス(※)が欲しい!」と提案し、「入りそうっていう気持ちで野球をやりたい」と荒木。ホームランテラスがあることで、選手は「ホームランが打てるかもしれない」という気持ちになり、モチベーションも上がるようだ。それが好成績、ひいては優勝につながる可能性も高い!?


※外野フェンスの手前にせり出すような形で設けられたテラス席(ラッキーゾーン)のことを指し、そこに打球が入れば本塁打とみなされる


「甲子園球場」が大好きな平田、その理由は?


「甲子園、神宮、東京ドームが大好きでした」という平田。荒木も、「良介は甲子園で打っているイメージがある」と、平田と甲子園の相性の良さに気付いていたそう。平田の実感として、「甲子園は打球がふわふわ~っと伸びていってくれる」のだとか。



甲子園での守備は、内野席を覆う銀傘が大きく影響するという。平田が若手だった‘08年前後は、銀傘が改装工事中だった。銀傘がない状態だと、「本当に打球が飛ばなくて、風の影響をめちゃくちゃ受けてて難しかったんです。銀傘ができてからは、風の影響がちょっと和らいだ。それで守備もやりやすくなったし、すごく好きになりました」(平田)。


屋外球場とドーム球場、どちらが好き?


選手は球場との相性によって、その日のモチベーションが変わると言う。「どれだけ調子が悪くても、神宮球場に行ったら“打てそう”という気持ちになる」と荒木。

外の球場では、雨の中での試合になることも。平田が「雨の日の神宮球場って、全部ヒットになりそうですよね」と言うと、荒木は「ゴロ打つよね(笑)」と、雨の日に使うテクニックを明かす。「人工芝で雨だとスリップするから、ゴロを打つと伸びていくんですよね。ゴロが全部抜けていくイメージがある」とうなずく平田。球場のコンディションに合わせてプレーする…さすがプロ!

「ドーム球場と屋根のない外の球場、どちらがいいか?」という質問には、「野球を観るなら外がいい。やるんだったら屋根があった方がいい」と、2人の意見が一致する。真夏の外の球場は暑くて大変だが、「荒木さんは暑くなってくると、パコパコ打つイメージがあった」と平田。



荒木は現役時代、暑くなる前から夏場対策をしていたそうで、「周りにもいたんですよ。夏場対策でサウナスーツ着てサウナに入る人が…」と、スタジオ脇にいるサウナ好きの森繁和をチラリ(笑)。どうやら森の影響もあったようだ。現役時代、荒木はサウナスーツを着てジョギングをしていたそうだが、「それをすると楽なんですか?」と平田が尋ねると、「あんま変わらんね(笑)」と即答していた。

平田が「荒木さんは“練習の鬼”というイメージがあって。夏場の甲子園とか外の球場でも、ノックを受けていた」と、努力家・荒木の姿を明かすと、荒木は「普通が何なのかわからなくなっていた。自分にとってはあれが普通だったから、めちゃくちゃやってた感覚はない」とサラリ。当時の平田は「荒木さん、こんなに暑いのにあんなに練習して、試合で動けるのかな…」と思っていたそう。平田の心配は杞憂ではなかったようで、「バテてたね。最近の夏は暑さが違いますから」と笑う荒木だった。


「エスコンフィールド」と「マツダスタジアム」…プロが見た印象は?


北海道日本ハムファイターズの新本拠地として注目を集める「エスコンフィールドHOKKAIDO」について、日ハムの臨時コーチで「エスコンフィールド」に行った荒木は、「めちゃくちゃ雰囲気良いですよ。国内の他球場ではあまり感じたことのない感覚」と絶賛! ただし選手の立場になると、「内野は芝と土で、土の部分がとにかく硬い。守備は難しいかもしれない」という懸念も。さらに荒木の目から見た「エスコンフィールド」は、「狭い。俺でも入りそう(笑)」とのこと。ホームランが出やすい球場のようだ。



続いて、まぶしさを減らすアイブラックの話題に。最近はドームでもしている選手を見かけるが、2人はしたことがないという。ただし、「マツダスタジアム」のデーゲームの時だけは、太陽が目に入りやすいため必要だったそうだ。「マツダスタジアムは特別でした。ちょうど真後ろに太陽があって、午後3時から4時頃になると太陽が下りてきて、内野と外野の間に影の切れ目ができるので…」と平田。荒木も「外野手は大変だったと思うな」と「マツダスタジアム」ならではの難しさを語るが、雰囲気の良さに関しては2人も太鼓判を押す。荒木によると、「エスコンフィールド」も似た雰囲気だそう。

選手と球場の相性、球場のコンディションに合わせたプロのテクニックなど、レジェンドOBのトークは大いに盛り上がった! 


チャンネル名: TVA スポーツ CH
チャンネル URL
https://www.youtube.com/@TVAsportsCH/featured

配信内容:中日ドラゴンズを中心に、愛知県のプロ&アマチュアスポーツ情報を配信。バンテリンドームナゴヤでの試合をテレビ愛知が中継する日は、ドラゴンズの試合前練習をライブ配信予定。
配信日時:不定期