
当選後「その話はこれ以上しないで」“99のセクハラ”認定され辞職した前町長が町議に当選 町民からも賛否両論


職員らへのセクハラを認定され辞職した岐阜県岐南町の小島英雄前町長が、9月7日投開票の町議選で当選しました。町民からは賛否の声が上がっています。
■「住民に信任を受けた」町議選で2位当選
9月8日朝の岐南町中央公民館。テレビカメラを指さし、後ろから撮るよう要請する小島英雄前町長(75)。 小島英雄前町長: 「何しとるの?誰が入れたの?いいの?テレビが来て」

9月7日に投開票された岐南町議選挙で2位当選し、8日朝、証書を受け取りました。 小島英雄前町長: 「議員として住民のために頑張っていきたい、そういうことです」 しかし…。 Q.セクハラ問題を受けて辞職されたなかでも2位という結果でしたけれども… 小島英雄前町長: 「住民に信任を受けたということでありますので、その話はもうこれ以上しないでください!お願いします」 Q.もう禊は終わったということ? 小島英雄前町長: 「(立ち去りながら)はいはいはい!」
■職員に対し“99のセクハラ認定”で辞任も…
小島英雄前町長(2024年2月): 「(今は)セクハラと思っております。頭を触ること自体がね」 2024年2月、町の第三者委員会がまとめた調査報告書で、職員に対する少なくとも99のセクハラ行為を認定された小島前町長。

小島英雄前町長(2024年2月): 「(記者に対して)辞めるわ。心が折れた、そんだけのこと。ガッツがなくなった」 ガッツがなくなったと、議会に辞職届を提出しました。

小島英雄前町長(2024年3月): 「政治に関わることはないと思います」 しかし引退発言から一転、2025年9月、「支持者からの要請を受けた」と町議選への出馬を表明しました。 そして9月7日の投開票日では908票を獲得し、定数10・立候補者16人のうち2位で当選しました。

小島英雄前町長: 「民意だと思っております。やはり今まで一生懸命やってきたので、その努力を住民の方々が認めてくれた」 Q.被害を訴えた人と同じ場所で働く可能性も 小島英雄前町長: 「その話はコメントなし。もういい。その話ならいい。もう僕もさんざん言ったし。その話するならもう打ち切り。もういいです」
■町民「考えられない」「町民の声だと思う」
この結果について、町民は…。 岐南町民ら: 「もう考えられないですよね」 「被害にあわれた方は、顔を合わせることがあったらすごくつらいと思うんです」 「(選挙結果は)町民の声、素直な声だと思うので。また頑張ろうと思ってきているわけだから(応援したい)」 岐南町は、被害を受けた職員らを保護するため、2025年4月に設けられたハラスメントの相談窓口の運用を徹底したいとしています。