東海道新幹線の60年を支えた“お医者さん” 幸せを呼ぶドクターイエローを大解剖 引退発表後はさらに人気が?
10月1日で開業60年を迎えた、東海道新幹線。この60年間の運行を支えてきたのが…鮮やかな黄色が目を引く検査用車両「ドクターイエロー」です。
【写真を見る】東海道新幹線の60年を支えた“お医者さん” 幸せを呼ぶドクターイエローを大解剖 引退発表後はさらに人気が?
新幹線のお医者さんとも呼ばれるこの車両は、10日に1度程度、東海道・山陽新幹線で、線路のゆがみや電気設備の状態などを点検しています。
(鉄道模型カフェ 浪漫・坂﨑昇オーナー)
「子どもを含めてファンが多い。昔は本当に情報が少なかったから会えると幸運だなと」
いつ走行するのか、時刻表には載っていません。
そのため「見ると幸せになる」と言われ、ヘリコプターで取材中に遭遇したCBCのカメラマンも…
「勝負して!」貴重な出会いに大興奮
(デスク)「ドクターイエロー?撮ろう 撮ろう 撮ろう」
(カメラマン)「追いかけますか?」
(デスク)「いいですね、撮りきっちゃいます。オールタリー(全部録画)ね」
「もう少し寄っていいよ。勝負して」
貴重な出会いに鉄道ファンのみならず、多くの人を笑顔にしてきたドクターイエローです。
去年行われた「大人限定の体験乗車会」では、定員200人対して約2万人の応募が殺到しました。
(ファン)
「妻と自分2人ともドクターイエローのファンで、2人で申し込んだが、私だけが当たってしまった。すごくラッキー」
「普段ドクターイエローが頑張って走っているからこそ、私たちが安全に新幹線に乗れているんだなと思えて良かった」
引退発表に“惜しみの声”
ドクターイエローは、JR東海とJR西日本が1編成ずつ保有しています。しかし、今年6月に引退が発表されました。理由は、車両の老朽化や新技術が開発されたから。
JR東海の車両は来年1月、JR西日本の車両は2027年以降をめどに引退となります。
そのニュースを聞いた街の人は…
「子どもが乗り物が好き。一度も本物を見たことがないので、見られないまま引退すると残念」
「できれば(子どもと)一緒に見て、写真を撮れたらいいな」
「“幸運を呼ぶ”みたいなイメージがある。子どもの頃の憧れもあったので、ちょっと寂しい気がする」
引退発表後は、その姿をカメラに収めようと多くの鉄道ファンの熱度もさらに上昇!
「絶対に(その瞬間を)おさえるぞ、そんな意気込みでおります」
「いい写真撮るぞ!」
この夏、岐阜県大垣市で待ち受けていた鉄道ファンの前に、ドクターイエローが!
「かっこよかった」
「失敗したら、どうしようと。ずっとそればかり思っていたけど、撮れたので良かったです」