
居合わせた人「めちゃくちゃ怖くて震えた…」新名神高速で乗用車が“逆走” 雨が降っていない中でワイパーも


三重県亀山市の新名神高速で2025年5月18日、乗用車が逆走し、避けようとした車に後続車が追突するなど4人がケガをしました。逆走する様子はドライブレコーダーや監視カメラの映像に捉えられていますが、車はそのまま逃走しています。
■逆走車とすれ違った車では“悲鳴”
対向車線を猛スピードで走る青い車。 目撃者: 「うわあああー!えぇー!逆走!?めっちゃ怖」

別のドライブレコーダーには、トラックや数台の乗用車、そして挟まれた車の周りには救急隊の姿も確認できます。 5月18日午前11時ごろ、三重県亀山市の新名神高速道路下り線で、乗用車が逆走。避けようとした車4台が絡む事故が発生し、40代から60代の女性4人が軽傷を負いました。

現場には、フロント部分の中がむき出しになった大型の車両運搬車も。事故を目撃した人は…。 目撃者: 「ヘッドライトをこっち側から見るのはおかしいじゃないですか。私もよけるのに必死だったので。めちゃくちゃ怖くて震えましたよ」

この事故で、新名神下りの一部区間がおよそ3時間にわたり通行止めとなりました。
■雨も降っていないのにワイパーが…10キロ以上逆走か
三重県鈴鹿市の「鈴鹿パーキングエリア」近くに設置された監視カメラの映像には、下り線をパッシングしながら逆走する1台の車が映っていました。雨が降っていない中でワイパーを動かす様子もありました。

青色の車はそのまま猛スピードで走り抜けると、鈴鹿パーキングエリアに逆走で入って行きましたが、その後の行方はわかっていません。

警察などによりますと、片側2車線の真ん中を逆走した車は、追い越し車線を走っていた車1台に接触。

反対車線の車3台は逆走車を避けましたが、後方から来た大型トレーラーに追突される玉突き事故が発生。 その後、逆走した車は他の1台にも接触し、鈴鹿パーキングエリア付近までの少なくとも10キロ以上を逆走したとみられます。
■交通事故鑑定人に聞いた逆走の理由
あわや大惨事にもつながりかねない、高速道路での逆走。 鈴鹿PAにいた人: 「ああいう現場に出くわしたら、一瞬戸惑うんじゃないか。若い人なら判断できるけど、年取ったら判断できないと思う」 鈴鹿PAにいた別の人: 「なんで逆走してしまったのかなと思いますね。怖いしかないです。どうしようどうしようとなっちゃいます」

今回の逆走について、専門家に聞きました。 交通事故鑑定人の中島博史さん: 「左に分岐するはずの所を、分岐しそこなってしまったがために、通り過ぎた先でUターンして逆走になったのではないか」 警察は当て逃げの疑いで、逆走した車の行方を追っています。