
インバウンドや物価高など理由に…街で聞いたら多くが「GWに出かける予定なし」道の駅は“近場需要”に期待


まもなくゴールデンウイークが始まりますが、名古屋の街で話を聞くと、「旅行に行かない」「予定を立てていない」という人の声が多く聞かれました。愛知県豊橋市の道の駅では、“近場需要”も取り込もうと、グルメや限定ショップも充実させています。
■「旅行に行く」人は20.9% 前年から減少
4月26日からゴールデンウイークが始まります。2025年は、カレンダー通りでも4連休があり、遠出の予定を立てている人もいました。

親子: 「ディズニーランドに家族で行ってきます。1泊2日でゆっくり行こうかと」 女性: 「セブ島に行く。3泊4日です。特には決まっていなくて、海でのんびりしようかと」 連休の予定に胸をおどらせていると思いきや、街で話を聞いたほとんどの人が「お出かけの予定なし」とのことでした。 30代会社員: 「今は何も予定立ててないです」 専門学校生: 「全然ないです。バイトしようかなと」 JTBの調査でも、ゴールデンウイーク期間中に「旅行に行く」という人は20.9%で、2024年より5.6ポイントダウンしています。 インバウンドに物価高も重なり、懐を痛めてまで混雑する観光地に行きたくない、というのが本音のようです。 女性: 「移動にお金もかかるし。宿泊費がすごく上がっていたので、(ネットで)検索してすぐ閉じました」 男性: 「インバウンドで外国の方が非常に多いので。京都も出張で行きましたけど、歩けないぐらい先斗町や祇園の辺りがすごいので、行けないですね」 30代自営業: 「近場をフラフラしようかなというぐらいで、遠出は考えていないです」
■スーパーよりお値打ちな野菜が充実 「ブラックサンダー」の詰め放題も
遠出を避けて近場で楽しもうという人が多い中、『お出かけ需要』を取り込もうとしているのが、愛知県豊橋市にある「道の駅とよはし」です。2025年3月、名豊道路が全線開通したことで、名古屋からのアクセスも便利になりました。

県内最大級の農産物直売店には、その日採れた新鮮な野菜や海の幸、フルーツなどがズラリと並んでいます。

4月23日は、キャベツが1玉150円、タケノコが350円で販売されていて、店によると、周辺のスーパーより2割ほどお値打ちだということです。 稲沢市から来た客: 「しょっちゅう来る。渥美半島のアサリは実がぷくぷくして甘くておいしいんです。(GWも)来ます」 ほかにも、客がオーダーしてから調理する、出来立てのポップコーンが楽しめる「Me POPCORN(ミー・ポップコーン)」や…。

豊橋が誇るお菓子「ブラックサンダー」のポップアップショップが、5月6日までの期間限定で登場しています。

ブラックサンダーの詰め放題もあり、1100円でチャレンジできます。1個40円のため、28個以上とることができれば、“お得”になります。

小さなお子さんを連れ、黙々と手を動かしてチャレンジするお母さんもいました。 母親: 「44個くらいとれました。私がたくさん食べて、この子(赤ちゃん)の栄養にします、母乳で」 道の駅とよはしの吉開仁紀副駅長: 「臨時駐車場100台を増設しまして、350台体制で皆さまに来ていただけるように準備しております」 遠出は避けて近場で楽しむのも、ゴールデンウイークの過ごし方の1つとなりそうです。