「感じてはいけない痛み」 男性が「生理痛」疑似体験で悶絶する人続出 女性が働きやすい環境の整備を実感

2024.10.16(水)
製薬会社のファイザーで男性社員が、生理痛の痛みを体験する研修会が開かれました。体験した男性たちは悶絶です。

ファイザー名古屋工場のワークスペースに、多くの男性が集まりました。装置をお腹にあてて電源を入れると、男性はうなりました。ずいぶんと辛そうです。中には、お腹をおさえてうずくまる人も。
男性社員らは、電流を流して腹筋を収縮させる装置で生理痛を疑似体験しました。
体験した男性:
「感じてはいけない痛み。しびれます」
「下腹部への鈍痛。重いような違和感があるような。時折、激しい痛みが襲ってくる」
内閣府の調査によると、生理(月経)で不調の時に「生活に支障がある」と答えた女性は81.9%でした。
ファイザー社員の男女の比率は約7対3と大半が男性です。男性社員が生理痛を疑似体験して女性の体調への理解を深め、男女ともに働きやすい職場環境を作ることが狙いです。参加した男性社員からは「仮眠室が会社にあるとよい」などの提案がありました。
体験した男性:
「(生理痛で)楽しく業務ができない、憂鬱になるような。体験することで理解が深まった」
「痛みを抱えたままで、(社内)ディスカッションがよくできているなと思う。相談ができる環境をつくっていきたい」
ファイザー品質管理グループ 稲津里香さん:
「工場は男性が多いが、女性がもっとオープンに話して、もっと相談できて、もっと休みを取りやすい環境を作っていくことが必要」