「喫茶店でカバンを盗まれた」と電話 2000万円の詐欺被害 “息子”名乗って電話 受け取りに来たのは「会社の上司の息子」
01.01(水)00:41
「喫茶店でカバンを盗まれた」という、「息子を名乗る男」からのうその電話で、80代の女性が現金2000万円をだまし取られました。
【写真を見る】「喫茶店でカバンを盗まれた」と電話 2000万円の詐欺被害 “息子”名乗って電話 受け取りに来たのは「会社の上司の息子」
被害にあったのは、岐阜市に住む80代の女性です。
警察によりますと、女性は12月27日の午前10時ごろ、自宅にかかってきた「息子を名乗る男」からの電話で「喫茶店でカバンを盗まれた。取引先にお金を支払わなければならないが、上司が一部立て替えてくれるので、2000万円を貸してくれないか」と言われました。
このあと、女性の携帯電話には、「警察を名乗る男」や「喫茶店の店長を名乗る男」からの電話もかかってきて、「カバンが見つかった」などと言われましたが、再び「息子を名乗る男」が携帯に電話をかけてきて、「カバンを取りに行くが、支払いが間に合わないので、お金を貸して。会社の上司の息子がお金を取りに行く」などと懇願しました。
そのため、女性は27日午後3時ごろに、指示された岐阜市内の路上に向かい、そこにいた「会社の上司の息子を名乗る男」に、自宅から持ってきた現金2000万円を手渡してしまったということです。
翌日、女性が長男に電話をかけたところ、「カバンを盗まれた」事実は無いことがわかり、31日午後、女性本人が警察に110番通報しました。
警察は、「電話でお金の話が出たら、詐欺だと思って、家族に相談してほしい」と呼びかけています。