「街の幸福度ランキング 東海版」1位は名古屋近郊の日進市 3位は意外な町がランクイン

皆さんは、自分の住んでいる町にどの程度、愛着がありますか?22日、「街の幸福度ランキング 東海版」が発表されました。
賃貸住宅建設大手の大東建託が、毎年発表している「街の幸福度ランキング」。
東海地方でそれぞれの街に住む人が「現在、幸せか」を10段階で評価したものです。
「比較的、結婚して子どもがいて、ある程度経済的に余裕のある方々が多い街。新興住宅地、ニュータウンが幸福度が高い条件になる」(大東建託 賃貸未来研究所 フェロー 宗健さん)
東海地方でトップとなったのは、2年連続で愛知県日進市。名古屋市に隣接する立地が特徴です。
「名古屋市周辺の東部の方、地盤が安定していて、かつ豊田とかにも近くて、就業環境としては、自動車関連の通勤もしやすいところ。結婚して子どものいる方々が多いというのが日進市の幸福度の高さの背景」(宗さん)
日進市は、人口約9万4千人。地下鉄などの交通インフラが整っていて、以前から名古屋と豊田のベッドタウンとして人気があります。
「名古屋市ほど都会という感じでもない中で、商業施設とかすべてそろっている。子どもにとっては選択肢が多い」(日進市に住む人)
「新しい道の駅ができたし、結構施設は良いかなと思うものが多い」(日進市に住む人)
また、大学が集まっていて、若者も多く過ごしています。
「落ち着いた雰囲気なのがいいし、カフェなどがたくさんあって、おしゃれな町で住みやすいと思います」(大学生)
幸福度3位は“意外な”海と山に囲まれた町

そして、2位は「愛知県みよし市」。日進市に隣接していて、同じような理由で幸福度も高くなっています。
続いて3位は、1位・2位とは別の基準で、意外な町がランクインしました。
3位に入ったのが、三重県最南端、紀伊半島の南東部にある紀宝町。
人口約1万人。海と山に囲まれ、自然とともに暮らすまちです。
「緩やかに周辺地域の中から、引っ越してきた人たちが多くて、濃密すぎるほどの人間関係ではないが、地域のつながりが残っている。いいあんばいなので、それが好影響を及ぼしている」(宗さん)
実際、町で聞いてみると――
Q.東海地区幸福度ランキング3位だが
「そうなんですか。全然知らなかった。たまに都会いくと、ペースが早い。ここはある程度、歳になると、ゆっくりと流れるような気がします」(三重・紀宝町に住む人)
8年前に大阪から移住し、紀宝町を代表する施設「ウミガメ公園」で働くスタッフは――
「野菜を分けてくれたり、草刈りをやっているおじいちゃんが声をかけてきて手伝ったりします。山にサルが出た時も、やっちゃいけないことを教えてくれたり、いろいろ頼りになると思います」(道の駅紀宝町ウミガメ公園 竹鼻歩さん)