同じ選挙区に立つ自民・維新の議員 きのうの敵はすぐに仲間とはなれず 「私は取り込まれる気はない」

自民と維新の連立政権誕生に複雑な思いの衆議院議員2人
自民党と日本維新の会の連立政権が誕生しました。しかし、複雑な思いを抱える地元・愛知の国会議員も。その本音とは。
今回、話を聞いたのは、自民党の若山慎司衆議院議員と日本維新の会の杉本和巳衆議院議員です。どちらも政権与党の議員です。2人は比例で復活。実は、この2人は選挙区が同じ。愛知県一宮市や岩倉市がエリアの愛知10区です。前回の2024年の選挙では熾烈な争いをした敵同士が、すぐに仲間とはならないようです。
愛知10区維新杉本議員の思いは
連立入りで”警戒感”をあらわにするのは、維新の杉本和巳議員です。
日本維新の会 杉本和巳衆議院議員:
「自民党は絶えず外から吸い込んで組織を継続している。私は取り込まれる気はない」
前回の選挙で愛知10区は三つ巴の戦いとなり、自民と維新は比例での復活当選となりました。連立入りで選挙でも協力関係を築くのでしょうか。
日本維新の会 杉本和巳衆議院議員:
「すみわけようという話はあったとしてもまだまだ先。(この地域で)20年活動してきているので、君代わってよと言われても全く譲る気はない。それは執行部、幹部が何を言おうが、自民党とこういう話し合いになったとか言われても、受け入れられる答えと受け入れられない答えがある」
ただ、比例での復活当選は今後厳しくなる可能性も。維新の吉村洋文代表は比例区の50議席削減を提唱しています。ただ、杉本議員はそこまで焦っていない様子です。
日本維新の会 杉本和巳衆議院議員:
「私は(自民候補のように)公明党から支援を受けていないし、(立憲の候補のように)共産党からも支援を受けていないから、むしろ素直に応援してもらっているので、このままぶつかっていくだけ」
愛知10区自民若山議員の思い
一方、杉本議員からライバル視されている自民党の若山慎司議員は。
自民党 若山慎司衆議院議員:
「1票でも相手を上回る票で選挙区で議席を獲得することを引き続き目指してやっていくことに尽きる」
若山議員は、維新の連立入りが自身の選挙活動にプラスになると感じていました。
自民党 若山慎司衆議院議員:
「私自身は引き続き公明党からの支持をいただけると思っているし、大きく支持を失ったという実感を持っていない。むしろ新たにこういう枠組みになったので維新を支持される皆さんにも説明を尽くせば支持いただけるチャンスを得られたと極めてプラスの考え方を持っている」
国政では手を取り合った自民党と日本維新の会。愛知の選挙区でも手を取り合うことは…あるのでしょうか。





