トランプ大統領とプーチン大統領が電話会談へ その前にホワイトハウスでの「激しい口論」を振り返る

アメリカのトランプ大統領がロシアのプーチン大統領と電話会談します。ウクライナとの和平は実現するのでしょうか。ウクライナのゼレンスキー大統領とは先月28日、ホワイトハウスで開かれた首脳会談での「口論」が大きな話題となりました。ウクライナが停戦案を受け入れる背景となった激しいやり取りを振り返ります。
バンス副大統領とゼレンスキー大統領の口論から始まった

ゼレンスキー大統領:
「彼(プーチン大統領)はウクライナの広い地域、東とクリミアの一部を占領した。2014年に占領したので、何年もの間だ。トランプ大統領はプーチン大統領を止めるであろう、しかし、2014年は誰も彼を止めることができなかった」
「JD(バンス副大統領)それはどういう外交というのだ。どういう意味だ」
バンス副大統領:
「私は、あなたの国の破壊を終わらせるための外交について話をしている。大統領、恐縮だが、あなたが大統領職務室に来て、この件について、アメリカメディアの前で訴えようとするのは失礼だ」
ゼレンスキー大統領:
「まず戦争中は誰もが問題を抱える。あなたたち(アメリカ)でさえそうだ。あなたたちは(ロシアとの間に)海があり、今は(脅威を)感じていないが、将来は感じることになるだろう」
トランプ大統領:
「それはわからないだろう。『我々が何を感じることになるのか』など言わなくていい。我々は問題を解決しようとしている。『我々が何を感じることになるのか』など言うな」
ゼレンスキー大統領:
「私はあなたに言っているわけではない」
トランプ大統領:
「あなたはそんなことを言う立場にない。我々がどう感じることになるのか、あなたは言う立場にない」
ゼレンスキー大統領:
「あなたはロシアの影響を感じることになる」
トランプ大統領:
「我々はいい状況になり、強い気持ちになる。ウクライナは今、いい状況ではない。その状況をあなたは許した」
ゼレンスキー大統領:
「戦争の最初からだ」
トランプ大統領「第3次世界大戦が起きるかを賭けてあなたはギャンブルをしている」

トランプ大統領:
「そっちの状況は良くない。あなたは切り札を持っていない。我々と一緒にいてカードゲームができるという状況だ」
ゼレンスキー大統領:
「私はカードゲームをやっているわけじゃない」
トランプ大統領:
「いやカードゲームだ。あなたはカードゲームをしている」
ゼレンスキー大統領:
「私は真剣だ。私は戦争中の大統領だ」
トランプ大統領:
「あなたは何百万人もの人々の命でギャンブルをしている。第3次世界大戦が起きるかを賭けて、あなたはギャンブルをしている」
ゼレンスキー大統領:
「あなたは何を言っているのか」
トランプ大統領:
「あなたがしていることは我が国にとって無礼だ。人々が必要だという以上に多くの支援をしてきたわが国に対して」
ゼレンスキー大統領:
「私は敬意を払っています」
バンス副大統領「大統領に感謝の言葉を言うべきだ」

バンス副大統領
「一度でもお礼をいったことがあるのか」
ゼレンスキー大統領
「何度もだ」
バンス副大統領
「いやこの会議中にだ。この会議中『ありがとう』と言ったか? あなたは(2024年)10月にペンシルべニア州に行って、対立候補の選挙運動に加わった」
ゼレンスキー大統領:
「いいえ」
バンス副大統領:
「あなたの国を救おうとしているアメリカ合衆国の大統領に感謝の言葉を言うべきだ」
ゼレンスキー大統領:
「戦争について大声で話すということであれば・・・」
トランプ大統領:
「彼は大声で話をしていない。大声で話をしていない」

アメリカとウクライナの大統領が、激しい口論をしてから約2週間。ウクライナは、暫定的な30日間の停戦というアメリカが提案した和平案を受け入れました。
トランプ大統領:
「私たちが戦争を止められるか確かめたい。できない可能性もあるが非常に良い機会だ」
壮絶な口論の末にウクライナが受け入れた停戦案。ロシアは受け入れるのでしょうか。